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Apple Geeks 第87回

OS X「通知センター」とTwitterの連携を考える

2012年08月06日 10時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

「通知センター」の登場とTwitter

 「OS X Mountain Lion」の登場により、OSとソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の関係は新たなフェイズに突入した。iOSなど、いわゆるスマートフォン向けのOSにはSNS連携機能がすでに搭載されているが、Mountain Lionはパソコン用のデスクトップOSであり、iOSとは立ち位置が違う。

 2012年2月の発表以来、TwitterとFacebook(今秋対応予定)をネイティブサポートすることは明らかにされていたが、問題は「使い勝手」。スマートフォンとは異なり、いつでも/どこでもサービスを利用できるわけではなく(歩きながらのツイートはさすがにMacではムリだろう。iOS機器の場合も安全のため避けるべき)、常に携帯電話回線を利用できるわけでもないデスクトップOSの場合、スマートフォンの真似をするだけではうまくいかないはず。それだけに、「通知センター」などプッシュ通知のサポート拡充に期待が集まるのは必然だ。

Mountain Lionで登場した「通知センター」

トラックパッド右端で、パッドの外側から内側に向けてフリックすると、通知センターをすばやく表示できる

 この通知センター、OS X Mountain Lionのリリース後から常時オンにして活用しているが、すでに手になじんだ感がある。メールの到着は通知センターで知るようになってしまったし、カレンダー(旧iCal)に登録したイベントの到来も通知センターの警告パネルが頼りだ。

 しかし、Twitterに限定していうと、通知センターの機能で十分とはいえない。メンションとダイレクトメッセージは表示されるが、「リツイート」や「お気に入りへの登録」についてはスルーされるし、そもそもタイムラインが表示されないので、アクティブにTwitterを使おうとすれば、結局ウェブブラウザーか専用クライアントソフトが必要になる。

デフォルトでは、メンションとダイレクトメッセージの両方が表示される設定になっている

 この問題について筆者は、これまでOS Xにおいて通知センター的な役割を担ってきた「Growl」(350円)との併用という方法でのぞんでいる。GrowlはMountain Lionでも引き続き利用できるので、通知の表示位置を通知センターのものと重ならないようにするなど工夫すれば、それほどジャマには感じない。通知センターに対応するアプリケーションの少なさからすると、同じ方法でこの先しばらくを乗り切ろうと考えるユーザーは少なくないのではなかろうか(通知センターに対応した「Growl 2」が発表されている)。

OS X Mountain Lion App
価格1700円 作者Apple
バージョン10.8 ファイル容量2048.0 MB
対応デバイスIntel Mac 対応OSOS X 10.6.8以降
Growl App
価格350円 作者The Growl Project
バージョン1.4 ファイル容量3.5 MB
対応デバイスIntel Mac 対応OSOS X 10.7以降

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