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Apple Geeks第88回

次世代音声アシスタントの座に挑む、Nuance「Nina」

2012年08月10日 11時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobuTELAS

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

Siriの近縁? 「Nina」の登場

 日本時間の8月7日、音声認識技術で知られるNuance Communications(関連記事)が、音声アシスタント機能「Nina」の開発キット(Nina Virtual Assistant SDK)を提供する方針を発表した。対象プラットフォームはiOSとAndroid、当面は英語(英/米/豪)のみサポートするが、今年後半には他の言語も追加されるという。

 なぜアップル以外の企業名がこの連載に? といぶかしく思った方は、iPhone 4S/iOS 5で登場した「Siri」を思い出していただきたい。Siriの根幹技術はNuanceが開発したもので、Siriはその技術をお得意のユーザーインターフェースでiOSに融合させたものにすぎない。以前Nuanceの名前は公式には表に出てこなかったが、いつからか同社の製品紹介文にSiriの文字を見かけるようになったので、おおっぴらに「Siri = Nuanceの音声認識関連技術 + アップルが加えたiOSとの融合のための実装」と説明してもよさそうだ。

 このNinaは、Nuanceの音声認識技術とテキスト読み上げ(TTS)技術、自然言語処理技術がセットとなりクラウド上で動作する。SiriはiOSの機能(電話、ミュージック、Safariなどのアプリ)と連携することでアシスタント的機能を果たすが、Ninaはそのようなシステムワイドなものではなく、単独のアプリ内で動作する。

「Nina」デモビデオの1シーン
「Nina」のデモビデオ その1
「Nina」のデモビデオ その2

 Ninaは、その意味でSiri/iOSとは別の(切り離された)実装だが、クラウド上にあるエンジンはSiriと共通部分があるはずで、認識精度もSiriと同水準にあると考えられる。現時点では英語のみのサポートだが、Siriが日本語をサポートしていることから推測すると、今年後半に追加される言語に日本語が含まれる公算は高い。


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