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夢の「4K2K」はAVよりPCのほうが近かった!! 第2回

4K2KテレビとPCを接続! で、超高解像度でゲーム三昧!!

2012年05月22日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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4K2K REGZAこと「55XS5」でPCゲームを堪能(画面は「フィアー3」)

4K2K REGZAこと「55XS5」でPCゲームを堪能(画面は「フィアー3」)

 前回は4K2K動画の制作にチャレンジしたが、今回は4K2KテレビとPCを接続して、フルHDの4倍という高精細な映像を堪能したいと思う。

 今回使用したのは東芝の4K2Kテレビ「55XS5」(実売価格75万円前後)。当然ながら4K2Kの画面がひとつにつながった広大なデスクトップが実現できる。まずは、55XS5にPCをつないで見ることにしよう。

日本HPの「HP Pavilion Desktop PC h8」。ドライブベイを2つ備えるなど、拡張性にすぐれたタワー型筐体を採用している

日本HPの「HP Pavilion Desktop PC h8」。ドライブベイを2つ備えるなど、拡張性にすぐれたタワー型筐体を採用している

H8シリーズのBTOで選択できる「AMD RADEON HD7750」。HDMI出力のほか、ディスプレイポートやDVI出力も備えている

H8シリーズのBTOで選択できる「AMD RADEON HD7750」。HDMI出力のほか、ディスプレイポートやDVI出力も備えている

 このために必要になるのが、4K入力アダプターの「THD-MBA1」(実売価格20万円前後)。そして、4K2K出力に対応したグラフィックカード。PCは前回使用した日本HPの「HP Pavilion Desktop PC h8」(直販価格7万5810円~)を使用する。

4K2K入力のために必要なアダプター「THD-MBA1」。横幅26cmのコンパクトなボックスで、4つのHDMI入力を搭載。4本のHDMIケーブルで伝送された信号をひとつにまとめて4K2K出力する

4K2K入力のために必要なアダプター「THD-MBA1」。横幅26cmのコンパクトなボックスで、4つのHDMI入力を搭載。4本のHDMIケーブルで伝送された信号をひとつにまとめて4K2K出力する

THD-MBA1の背面。55X3、55XS5と接続する専用端子のほか、HDMI入力が4つある。基本は4本セットで使うが、4K2K(30P)表示の場合はHDMIケーブル1本をDポートに接続するだけでOK

THD-MBA1の背面。55X3、55XS5と接続する専用端子のほか、HDMI入力が4つある。基本は4本セットで使うが、4K2K(30P)表示の場合はHDMIケーブル1本をDポートに接続するだけでOK

55X3、55XS5と接続するための4K2K専用ケーブル。テレビ側とアダプター側で端子の種類が異なっている

 ちなみに、THD-MBA1を介さずにPCのHDMI出力を55XS5に直接接続すると、フルHDのデスクトップが画面いっぱい(つまり4倍拡大)で表示される。これでは意味をなさないのでTHD-MBA1は絶対に必要。できればアダプターなしで4K2K信号にも対応してほしいところだ。

 お借りしたHP Pavilion Desktop PC h8には「AMD RADEON HD7770」というビデオカードが装着されており、これを使えば4K2K出力が行なえる。しかし、リフレッシュレートは30Hzとなり、60Hzの出力ができない。

業務用グラフィックカード「Fire Pro V7900」。フルサイズ仕様なので、小さめのタワー型筐体では使えないので注意。映像出力はDisplayPort×4だ

業務用グラフィックカード「Fire Pro V7900」。フルサイズ仕様なので、小さめのタワー型筐体では使えないので注意。映像出力はDisplayPort×4だ

 そこで、今回は業務用グラフィックカードであるAMDの「Fire Pro V7900」(実売価格10万円前後)を使用した。このカードはDisplayPortが4ポートあり、これをHDMI(4本)に変換することで4K2Kの60Hz出力が可能になる。

4本セットで用意したDisplayPort→HDMI変換コード。残念ながら役に立たなかった……

4本セットで用意したDisplayPort→HDMI変換コード。残念ながら役に立たなかった……

 さっそく、DisplayPort→HDMI変換ケーブルを介してFire Pro V7900とTHD-MBA1を接続。しかし、どうしても画面が2つまでしか表示されない。

 ドライバーソフトをアップデートしたり、ケーブルの不良を疑ったりと、まる1日を費やしていろいろと試したものの、どうしてもうまく表示ができない。そこでAMD担当者に助言を求めると、付属の「アクティブドングル」を使わないとダメとの返事が返ってきた。

Fire Pro V7900に付属するアクティブドングル。DisplayPort端子をDVI端子に変換する

Fire Pro V7900に付属するアクティブドングル。DisplayPort端子をDVI端子に変換する

 「ドングルなんてあったっけ?」とFire Pro V7900の付属品を調べてみると、確かにDisplayPortをDVIに変換するコードが4本付属していた。実は、DisplayPortは仕様上、1枚のグラフィックボードでは2系統の出力までしかできないようで、この付属変換コードはその制限を解除する仕組みが入っているのだそうだ。

改めて4本セットで揃えたDVI→HDMI変換コードとアクティブドングルを接続した状態。これをグラフィックボードから4K2Kアダプターに接続する

 アクティブドングルを使って、つまりDisplayPortをDVIに変換し、それをHDMIに変換して接続すると、今度は見事にデスクトップ画面が表示された、のだが……

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