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夢の「4K2K」はAVよりPCのほうが近かった!! 第1回

フルHDの4倍の精細感をPCで! 4K2Kを自作する

2012年05月21日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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4K2Kプロジェクターも続々登場

ビクターの4K2Kプロジェクター「DLA-X70R」。4K2Kデバイスとしては比較的安価だ

ビクターの4K2Kプロジェクター「DLA-X70R」。4K2Kデバイスとしては比較的安価だ

 4K2Kの超高精細映像は、映画館のようにより大きな画面でこそ十分に魅力が味わえる。そこで、昨年にはプロジェクターも発売された。

 ビクターは「DLA-X70R」(実売価格80万円前後)というプロジェクターを発売。表示のためのD-ILAデバイスは1920×1080ドットだが、“画素ずらし”によって4K2K表示を実現する独自の「e-shift」技術を採用した。

ソニーの「VPL-VW1000ES」

ソニーの「VPL-VW1000ES」。4K2Kの液晶モジュールを採用する

 ソニーは、独自の反射型液晶モジュール「SXRD」(4096×2160ドット)を搭載した「VPL-VW1000ES」(実売価格 154万円前後)を発売。すでに実績のある映画館用の技術を受け継ぎ、リアル4K2Kの表示を可能にしている。

 こうした4K2Kのための表示機器に共通するのは、主要なソースがフルHDである現状に合わせて、フルHDを4K化して表示する高精度なアップコンバート技術を備えていること。東芝やソニーは独自の超解像技術を搭載しているし、ビクターもe-shift技術と最適化された画像処理を備えて、単なるアップコンバート表示を超えた4K2Kならではの高精細表示を可能にしている。

東芝のテレビに4K2K入力を行なうためには「THD-MBA1」が必要。これ単体の価格が高め

東芝のテレビに4K2K入力を行なうためには「THD-MBA1」が必要。これ単体の価格が高め

 4K2Kコンテンツの表示については、東芝の55X3と55XS5、ソニーのVPL-VW1000ESが対応している。東芝の場合は専用アダプター「THD-MBA1」(実売価格20万円前後)が必要となるが、業務用機器やPCなどの4K2K(リフレッシュレート60Hz)信号にも対応する。

 ソニーはHDMIケーブル1本で4K2K信号入力が可能だが、リフレッシュレートは30Hzまで。ビデオ信号でいうと3840×2160/24p、3840×2160/30p、4096×2160/24pなどとなる。

再生機は10万円のPCでOK?

 問題となるのはコンテンツを再生するための機器だ。結論から言うと、4K2K映像のプレーヤー的なものは業務用機を除いて存在しないし、民生用機器の発売予定もない。これは、製品化をするための規格自体がまだ登場していないためだ。

 現在のパッケージメディアの主流であるBlu-ray Discで4K2Kソフトが発売されるというニュースもないし、こちらもまず規格化が必要になる。また、現在のHDMI ver.1.4a規格は、3840×2160/24p、3840×2160/30p、4096×2160/24pまでしかサポートしておらず、3840×2160の“60p”信号を送り出すには4本のHDMIケーブル接続が必要だ。

 このままでは民生用機器としては発売しにくいので、ケーブル1本で伝送できる新規格の登場を待つことになるだろう。

PS3用ソフト「PlayMemories 4K edition」は、VPL-VW1000ESのみに無償で提供されている

PS3用ソフト「PlayMemories 4K edition」は、VPL-VW1000ESのみに無償で提供されている

 なお、デジカメの静止画については、東芝はSDメモリーカード経由での表示ができ、ソニーはプレイステーション3用に提供される専用ソフト「PlayMemories 4K edition」を使って再生が可能。PS3とはHDMI接続だが、画面を分割転送することで静止画の表示を可能にしている。

 これらが、4K2Kの再生機器について一般的に理解されている事実だ。そうなると、せっかくの4K2Kであっても、再生できるのはほとんどがフルHDコンテンツばかりということになり、登場初期の3Dテレビと同様に「買うのはソフトが出揃ってから」と思われてしまいがちだ。

 ところが、実はそうでもない。最近のゲーム用のハイスペックPCなどに使われているグラフィックカードには、4K出力が可能なものがある。これらを使えば、PCを4K2Kコンテンツの再生装置として活用できるのだ。もちろん、フルHDディスプレー4枚分の広大なデスクトップも手に入る。

 これは前述のマルチディスプレー環境そのものでもある。フルHDディスプレー4台に4つのフルHD出力を接続するか、4本まとめて4K2Kテレビに接続するかの違いだ。

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