ニコン「D800」&キヤノン「EOS 5D Mark III」の画質総チェック!
2012年04月11日 12時00分更新
感度別サンプルで比較してみる
前回も感度別撮影サンプルは掲載したが、ここではD800とEOS 5D Mark III、まとめて掲載してみた。
D800の感度はISO 50~25600まで設定できる。最低感度のISO 50と最高側の二段(ISO 12800とISO 25600)は拡張機能をオンにした場合に有効で、常用できるわけではない。
一方、EOS 5D Mark IIIの感度はISO 50~102400まで設定可能。最高感度のISO 102400となると、夜でも街灯の灯があれば手持ちでそこそこ撮影できてしまうくらいだ。
初期状態の設定では感度拡張機能がオフになっているため、ISO 50とISO 51200、ISO 102400は選択できないが、感度設定で上限と下限をそれぞれ設定することで使用可能になる。D800もそうだが、あくまでも拡張機能であり、常用するための感度ではないことは理解しておこう。
感度別撮影サンプル
(ISO 25600までは左がD800、右がEOS 5D Mark III)
まずD800を見ていくと ISO 50相当ではハイライト側の階調が狭い。細かく見るとISO 400からノイズが発生しはじめて、ISO 1600から少し目立つようになる。
偽色はISO 800から出はじめてISO 3200あたりから目立ってくる。階調の幅広さやノイズの出方を考えると、美味しく高画質が楽しめるのはISO 100とISO 200の2択になる。
高感度側の拡張感度であるISO 12800とISO 25600はノイズも偽色も多くなってしまうので使うにはそれなりの割り切りが必要になってくる。しかし、感度を上げても細部のキメ細かさはそこそこ残っているのは感心できる。ここが高解像度CMOSの強みだろうか。
次にEOS 5D Mark III。ISO 50ではハイライト側の階調がかなり狭い。D800と同じくノイズはISO 400から出はじめ、ISO 3200あたりで目立ちはじめる。
ISO 6400からはノイズによる解像感の低下が見られ、最高感度のISO 102400では偽色もノイズも多く、細部のディテールも崩れがちになる。しかしながら、意外にも原型を崩すことはなく、ISO 51200くらいなら縮小して使う分には十分なクオリティだろう。
画素数が少ないことのメリットであろうか、ISO 100からISO 400までの間であれば高画質を保てそうだ。
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