超人気で品薄!? ニコン「D800」とキヤノン「EOS 5D Mark III」
2012年04月10日 12時00分更新
デジタル一眼カメラの撮像素子と言えば、多くの機種が銀塩フィルムの35mm判よりも小さい「APS-C」サイズを用いているのが一般的。だが、上位層のカメラマニアやプロ向けにより高画質を求めたフルサイズ判のものも存在する。
プロカメラマン御用達のキヤノンとニコンでは、プロ向けに「D4」や「EOS-1DX」といったハイエンド機を用意しているわけだが、その下のクラスとしてプロのサブ用途やメイン、ハイアマチュア向けのフルサイズモデルもある。それが今回紹介する「ニコン D800」と「キヤノン EOS 5D Mark III」だ。
くしくもというべきか、狙ってというべきなのか、同じ日(3月22日)に発売されているのも面白い。2月7日の発表時から発売日がアナウンスされていたD800と、3月2日に突然発表されて1ヵ月にも満たないうちに発売されたEOS 5D Mark III。
ともに上位モデルよりも画素数の多い撮像素子を採用することも共通している。3月15日に発売されたニコンのフラッグシップ機「D4」は1620万画素なのに対して、D800は3630万画素、キヤノンのフラッグシップ機「EOS-1DX」は1810万画素なの対して、EOS 5D Mark IIIは2230万画素となっている(ちなみにEOS-1DXは4月発売予定)。
どちらも発表はフラッグシップ機のほうが先であり、後発の機種の画素数が多いのは不思議ではないのだが、最高機種よりも画素数が多いというのはなかなか面白い。
発売から2週間ほど経った現在、D800のボディーのみの価格は量販店では約30万円弱、EOS 5D Mark IIIが約35万円強とわずかな差がついており、画素数だけで比べるとD800はお買い得感を感じる。ちなみに、どちらも市場で品薄なのか入荷待ち状態の店舗も多く見受けられる。さすがに人気は高いようだ。
画素数が直接影響する画質については次回細かく解説するとして、今回は機能面について両機を見ていきたいと思う。
両機の主なスペック | ||
---|---|---|
機種名 | D800 | EOS 5D Mark III |
撮像素子 | CMOSセンサー | CMOSセンサー |
有効画素数 | 約3630万画素 | 約2230万画素 |
AFポイント | 51点(うちクロスが15点) | 61点(うちクロスが最大41点) |
連写速度 | (FX、高速連続撮影)最大約4コマ/秒 | (高速連続撮影)最大約6コマ/秒 |
動画 | 最大1920×1080ドット(30p) | 最大1920×1080ドット(30p) |
背面モニター | 3.2型(約92万画素) | 3.2型(約104万画素) |
インターフェース | microUSB、miniHDMI、マイク入力、ヘッドフォン出力、リモートコントロール端子 | 専用デジタル端子(AV出力、USBなど)、miniHDMI、マイク入力、ヘッドフォン出力、リモートコントロール端子 |
記録メディア | SD/SDHC/SDXCメモリーカード CFカード(Type I、UDMA対応) |
SD/SDHC/SDXCメモリーカード CFカード(Type I、UDMA対応) |
本体サイズ | 幅146×奥行き81.5×高さ123mm | 幅152×奥行き76.4×高さ116.4mm |
重量(バッテリーとメモリー含む) | 約1000g | 約950g |

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