久々に日本に登場のモトローラ製端末
「MOTOROLA PHOTON ISW11M」
背面に跳ね上げ式スタンドを搭載する。スタンドを起こすと、それに連動し、画面が横向きに回転。「ウィジェットクロック」というオリジナル時計アプリが起動する仕組みだ。なおモトローラのスマホは、2005年にドコモが発売した、Symbian OS搭載の「M1000」以来6年ぶり。モトローラのAndroidスマホは国内初登場となる。「PHOTON」とは英語で「光」「粒子」の意味。ISW11Mのスピード感を表現したネーミングだという。
オプションの「HDステーション」が興味深い。ISW11MをHDステーションにセットすると、たとえばHDMI接続したテレビなどにスマホの画面とブラウザを同時に出力し、大きな画面で操作、閲覧できる。また、ISW11MをHDステーションから取り外したとき、それまで見ていたウェブページの続きをISW11Mで閲覧できる、といった近未来的な使いかたができるのもユニーク。
充電/HDMI/USB(2個)の各端子を搭載し、マウスやキーボードを接続すれば、まるでPCのような感覚でスマホを操作できる。HDステーションは赤外線リモコン付属で数千円の見込み。
Wi-Fiテザリングの同時接続台数は最大8台まで。モトローラのオリジナルウィジェットがプリインストールされており、テザリングやWiMAXなどのオンオフがホーム画面からワンタッチで行なえる。
四隅を切り取った大胆なデザインも魅力的。WiMAXのスリープ状態を「ZZZ」で表示するセンス。側面の音量キーやカメラキーがメッシュになっているところ。画面をスリープする際のアニメーションが、懐かしいブラウン管テレビを消すときのように見える。といった具合に、いかにもアメリカのメーカーらしい遊び心が散りばめられている。
国内初の京セラ製スマホ
「DIGNO ISW11K」
京セラが国内市場にスマホを投入するのは、今回が初めて。「DIGNO」というブランド名は、ポルトガル語で「優れている」「価値のある」の意味とのこと。色はマットな手触りの「グラファイトブラック」がシブイ印象だが、実際に目にすると、メインカラーである中央の「オリーブグリーン」が、深みのある緑色で、3色の中で一番美しかった。厚さ8.7mmはauスマホで最薄クラス。なおWiMAXスマホで唯一シングルコア搭載機である。
高コントラスト、広視野角のスーパー有機EL「ルミナスディスプレー」と、表面がキズ付きにくいゴリラガラスを搭載する。画像や動画の美しさは、スーパー有機ELディスプレー搭載の「GALAXY S」シリーズと同等に感じた。
ロック画面左下のアイコンをスワイプすると「すぐ文字」が起動する。ロックを解除せずにすばやくメモが取れて便利だ。なお、ロック画面の「すぐ文字」用ボタンは固定されており、カスタマイズはできない。
また手書き入力機能も搭載。予測変換と連動し、文字種別を意識せずにスピーディーに入力できた。「機」の略字なども一発で正しく認識し、実用的だ。文字入力システムは「iWnn IME」で、手書き入力には東芝製「LaLaStroke」を採用。
省電力設定のカスタマイズ画面がシンプルでわかりやすい。CPUは1.4GHzのシングルコアだが、アプリの切り替えやブラウザーのピンチズームといった基本的な操作は、シングルコアとは思えないほどキビキビと動作していた。
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