NTTドコモは2012年度の第1四半期の連結決算を発表した。営業収益は約1兆473億円(前年同期比でマイナス3.9%)、営業利益は2677億円(同じくプラス11.3%)と減収増益となった。減収の最大の要因は端末価格下落による販売収入の減少。しかし、同時に販売費用も減少しており、またパケット収入の増加などが好調の要因である。
スマートフォンの販売が好調
4ヵ月足らずで早くも200万台を突破
またスマートフォンも好調だ。第1四半期におけるスマートフォンの販売台数は130万台。2010年度通期の台数が252万台なので、3ヵ月で早くもその半分を超えている。
なお、スマートフォンの販売台数は新製品が多数リリースされた7月もさらに加速しており、7月28日までのデータでは202万台を出荷したとのこと。ちなみに記者会見では機種別の台数もコメントされ、「GALAXY S II SC-02C」は約33万台、「MEDIAS WP N-06C」が約21万台、「Xperia acro SO-02C」が約23万台、「AQUOS PHONE SH-12C」が約22万台をそれぞれ出荷している。
今年度のスタート当初は、2011年度のスマートフォン販売台数の目標として、600万台という数値が公表されていたが、4ヵ月弱で200万台を突破していることを考えると、その数字は上回りそうだ。目標の変更については「上半期が終了してから」(ドコモ山田社長)とのことだが、「(目標からは)100万台くらいの余裕がありそうだ」と上積みの可能性を示唆した。
タブレットが2機種、スマホが4機種
今年後半の目玉はXi対応機種だ!
好調なのはデータ通信についても同様だ。LTEサービスの「Xi」は7月28日時点で19万2000契約で、今年度中に100万契約、2014年度に1500万契約を目指す。
そこで必要となるのが、データ通信端末以外の対応機種だが、これについては今秋にXi対応タブレットを2機種、今冬にXi対応スマートフォンを4機種出したいと計画を公表した。質疑応答では、Windows Phone 7搭載端末についての質問もなされたが、「状況を見守っている段階。冬モデルでの投入はない。来年の夏モデルあたりにどうするかを検討している」とのことだった。