AMTをWindows上で手軽に有効化&設定できる
今回用意したOptiPlex 990では、ビジネス向けのQ67チップセットと、vPro対応のCPUを搭載しているのがポイント。この2つを組み合わせることで、PCをBIOSレベルから手軽にリモート操作できるようになる。
具体的には、OptiPlex 990は最新vProテクノロジーのひとつである「AMT(アクティブ・マネジメント・テクノロジー )」のバージョン7に対応している。AMTとはPC管理の簡易化を目的とした機能で、ハードやソフトウェアの資産管理やリモート操作を可能にするというものである。
そしてAMTのバージョン7では、Windows上からAMTの有効無効や各種設定を行える機能が追加された。従来はBIOSから設定を行う必要があり、設定も複雑だったため手間がかかっているのだが、Windows上で設定ソフトを実行するだけでよくなり、手間が大幅に軽減されている。
そのほか、高解像度(1920×1080ドット)でのリモートKVMもサポートする。MEBx(マネジメント・エンジン BIOS 拡張)のロールバックも可能になった。MEBxとはAMT機能を管理するBIOSのこと。購入時期の異なるPCがある場合、MEBxのバージョンをそろえることで新旧の差異がなくなるため、効率的な管理が可能になる。
ここからは実際に、Windows上でAMTを有効にして、同じLAN上のPCからOptiPlex 990をリモート操作してみたい。なお今回は、Intelが開発者向けに提供しているツールのみ使用する。
OptiPlex 990のAMT機能を有効にする
OptiPlex 990(ホスト側)の設定はこれだけで終了となる。次ページでは、アクセスするPC(クライアント側)の設定を行う。
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