無線LAN経由でのリアルタイム視聴にも対応
外観でユニークなのは、メニューやホーム、バックといったボタンのアイコンが横位置で使うことを前提にした向きになっていること。通常、Android搭載スマートフォンでは縦位置で使うことを前提にボタンが配置されているが、動画視聴がメインとなるSV-MV100は横位置がデフォルト、というわけだ。
実際にSV-MV100を立ち上げると、オリジナルのホーム画面が表示される。アイコンは9種類で、「FMラジオ」や「写真」、「YouTube」などと並んで、本体のメモリーやSDメモリーカード内の動画を再生する「ビデオ」や、DIGAと連携するための「DIGA」アプリといったアイコンがある。
対応するDIGAが同じネットワークに接続されていれば、録画した番組の再生や転送、テレビ番組のリアルタイム視聴が可能になる。
DIGAアプリを立ち上げると、リアルタイムで放送中の番組を再生する「テレビ視聴」、DIGA内の録画した番組をストリーミングで再生する「再生」、録画番組を転送する「ビデオ転送」、そして無線LAN経由で指定した時間に録画番組を自動で転送するための設定を行なう「かんたん自動転送設定」の4つのボタンが現われる。
テレビ視聴を選択すると、地上/BS/CSデジタルで放送中の番組をDIGAを介して無線LAN経由で受信し、リアルタイムで再生することができる。「地上デジタル」と「BSデジタル」、「CSデジタル」の3つの選択肢が現われ、いずれかを選ぶと放送局の一覧が表示される。たとえばテレビやDIGAで番組を見つつ、SV-MV100を使って裏番組をチェックするといった使い方ができる。
SV-MV100はワンセグチューナーを内蔵しており、単体でも地上デジの番組をチェックできる。しかし、無線LAN経由であればBSデジタルやCSデジタルもチェックでき、家中どこでもデジタル3波の番組を楽しめるというメリットがある。
チャンネルの切り換えは、バックボタンを押すか、もしくは画面をタップすると表示される「Ch一覧」ボタンを押してチャンネル一覧画面に戻り、改めてチャンネルを選び直すことになる。なお、DIGAで録画をしている場合や、録画番組の再生、ダビング作業を行なっている場合は、テレビ視聴は利用できない。
DIGAに録画した番組をストリーミングで視聴
DIGAに録画した番組をストリーミング再生する場合は、SV-MV100の画面上に録画番組の一覧が表示されるので、その中から再生したい番組を選択する。番組を選んでから再生が始まるまで、10秒強の時間がかかる。
再生中の操作は一時停止のほか、30秒送りと10秒戻しが用意されている。これはCMのあるテレビ番組の再生を意識した機能だろう。そのほかリピート再生にも対応する。
なお、SV-MV100でストリーミング再生や転送をするには、DIGAで予約録画を行なう際に「持ち出し番組の設定」を行なっておく必要がある。ここで持ち出しを「する」ように設定し、さらに持ち出し方法として「ネットワーク経由」を選択すると、自動的に通常の録画とは別に持ち出し用の映像が作成、配信されるわけだ。
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