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週刊 PC&周辺機器レビュー 第93回

Sandy搭載モバイルノートの実力は? LIFEBOOK SH76/C

2011年03月11日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 「SH76/Cで3Dグラフィックのゲームを堪能したい」という人はあまりいないだろうが、グラフィックス性能の変化を探るべく、ゲーム系のベンチマークテストも実施してみた。「バイオハザード5 ベンチマーク」は、Core i5-430MのLL750ではゲームにならないほど遅かったが、SH76/Cはどうだろう。

バイオハザード5 ベンチマーク テストBの結果。DX10はDirectX 10モード、DX9はDirectX 9モードで測定

 バイオハザード5 ベンチマークでは、DirectX 9/10モードの双方で測定し、「パフォーマンステストB」を使用、設定はすべて「デフォルト」にした。結果は上のとおりで、第1世代Coreプロセッサーより倍近い性能向上を果たしている。ただし、ゲームが快適に動作するかを計るパフォーマンステストAでは、「快適に遊べない」と判断されてしまった。向上しているがまだ不十分というところか。

バッテリー駆動時間は合格点
内蔵+増設バッテリで丸1日戦える

 さて気になるバッテリー駆動時間はどうだろう。標準となる「バランス」設定を使用して、無線LAN接続を使用しながらのウェブブラウザー表示を続ける環境で、バッテリーベンチマークプログラム「BBench」を使用して駆動時間を測定した。結果は約5時間47分となり、カタログスペックの半分程度であった。

 カタログスペックからは見劣りするが、実動時間はモバイルノートとして合格点を与えられる範囲であろう。カタログスペックのおおよそ半分となると、増設用バッテリ装着時で7~8時間程度は使えると考えられる。これならバッテリーだけでほぼ1日活動できる。

 SH76/Cは第2世代Coreプロセッサーを使ったハイパフォーマンスなモバイルノートとして、非常に手堅くまとまった製品となっている。見た目の派手さや抜群の軽さとは無縁だが、オフィスや家庭の机上での作業とモバイルワークを1台で両立させるのに、不足はまったくないだろう。

 主にビジネスユースで使うSandy Bridge世代のモバイルノートを探している個人/SOHOユーザーには、安心してお薦めできる製品と言えよう。

LIFEBOOK SH76/C の主な仕様
CPU Core i5-2520M(2.50GHz)
メモリー 4GB
グラフィックス CPU内蔵
ディスプレー 13.3型ワイド 1366×768ドット
ストレージ HDD 640GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
無線通信機能 IEEE 802.11b/g/n、WiMAX
インターフェース USB 3.0×1、USB 2.0×2、HDMI出力、アナログRGB出力、ExpressCard/54、10/100/1000BASE-T LAN、指紋センサーなど
サイズ 幅321×奥行き228.5×高さ24.2~32.3mm
質量 約1.66kg(光学ドライブ装着時)、非装着時1.52kg
バッテリー駆動時間 約11.0時間
OS Windows 7 Home Premium 64bit版
価格 オープンプライス(実売価格 18万円前後)

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