活用したい2つのウェブカメラ
ディスプレー上部には、130万画素のウェブカメラを2基搭載しており、FH900だけで3D動画や3D写真を作成できるのも特徴だ。市販されたりネットで流通している3Dコンテンツはまだ少ないが、自分で撮影したデータを活用できるのが面白い。
ウェブカメラは「人感センサー」機能も備えており、ユーザーがパソコンの前から離れると画面を自動でオフにして電力消費を抑えられる。パソコンの前に戻ると、キーボードやマウス操作なしで画面がオンになり、操作を継続できるのが便利だ。
カメラを使ったジェスチャーコントロールにも対応しており、ウェブカメラに向けて手を動かすことで音楽や映像の再生や停止、早送りなどの操作が可能だ。正直に言えば、マウスやリモコンで操作した方が快適に操作できる。だが、例えば映画を見ているときにちょっと一時停止したい時や、料理などで手が汚れている時などに、ジェスチャーが役立つこともある。
★
FH900はどうしても、「パソコン初のナノイー機能搭載」に注目しがちだが、そのほかの部分も十分な実力を持つデスクトップパソコンになっている。ナノイー発生ユニットが付いたからと言って、同クラスの製品と比べて特に高くなっているわけではなく、大手量販店での実売価格は24万円程度だ。BDドライブを搭載した3Dステレオ対応の大画面一体型パソコンなら、手頃な価格とも言える。
ESPRIMO FH900/5BM の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i5-560M(2.26GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 23型 1920×1080ドット |
ストレージ | HDD 1TB |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ |
テレビ機能 | 地上/BS/110度CSデジタル放送 |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n |
インターフェース | USB 3.0×2、USB 2.0×4、HDMI入力、10/100/1000BASE-T LANなど |
サイズ | 幅568×奥行き222×高さ438mm |
質量 | 約13kg |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit |
価格 | オープンプライス(実売価格 24万円前後) |
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)、「Linkedln人脈活用術」(東洋経済新報社、共著)。
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