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アスキー総研所長 遠藤が体験!

3DパソコンFMV ESPRIMO FH550/3AMの4大機能を見た!

2010年06月30日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 相次ぐ3D映画の公開に加えて、対応大画面テレビの発売やワールドカップの3D放送など、3D映像が一気に盛り上がりを見せている。

 3D映像の波にパソコンも遅れじと、各社から3D映像対応パソコンが登場し始めているが、富士通がいち早く発売した「ESPRIMO FH550/3AM」(以下FH550/3AM)は、「見る」だけでなく「変える」「作る」といった3つの3Dの楽しみを1台で実現できる世界初のパソコンであるという。

 3D映像の楽しみを満喫できるFH550/3AMの魅力を、アスキー総研所長の遠藤 諭がいち早く体験してみた。パソコン業界のご意見番も驚くFH550/3AMの4大機能についてご紹介しよう!

ESPRIMO FH550/3AM ESPRIMO FH550/3AM。20型ワイドディスプレー一体型のデスクトップ。外観はシックなブラックで、リビングに置いても違和感がない

本体は20型ワイドディスプレーの一体型パソコン

 まず3D映像の機能を体験する前に、パソコンとしてのFH550/3AMの基本についておさらいしておきたい。

 FH550/3AMは、20型ワイド液晶ディスプレーを搭載したディスプレー一体型デスクトップパソコンである。本体デザインは単体の液晶ディスプレーに似ていて、ディスプレー背面に1本足のスタンドがある。本体部分は上下にチルトして、傾きを変えられる。液晶パネルには、高輝度と応答速度の速さを特徴とする「スーパーファインVX液晶」を採用。動画視聴に適したグレアパネルとなっている。

ディスプレーは20型ワイドサイズ ディスプレーは20型ワイドサイズで、解像度は1600×900ドット。メリハリの効いた発色で、映像視聴に適する。3D映像を表示して付属の3Dメガネをかけずに見ると、写真のように左右にぶれたように見える
付属の3Dメガネは電池不要
付属の3Dメガネは電源不要。軽量だがサイズは大きめで、通常のメガネをかけたままでも装着でき、視聴中にずり落ちてくることもなかった

 3D映像の表示方式としては、円偏光メガネを使う方式を採用する。まずディスプレー上の横方向画素列ごとに、奇数列と偶数列で右目用と左目用の異なる画像をそれぞれ表示する(円偏光方式、縦方向の解像度は半分になる)。そのため3D映像をメガネをかけずに見ると、写真のように、1列ごとに左右にぶれた絵に見える。その映像を円偏光フィルターのついた3Dメガネをかけて見ると、右目用画像は右目側、左目用画像は左目側からしか見えないので、視差のついた立体的な映像のように見えるという仕組みである。

 本体内部は最新のノートパソコンと同じコンポーネントが使われている。CPUにはインテルの最新CPU「インテル® CoreTM i3-350M プロセッサー」(2.26GHz)を搭載。グラフィックス機能「Intel HD Graphics」を内蔵し、4GBのメモリーを標準搭載する。IEEE 802.11b/g/n無線LAN機能を内蔵するので、無線LAN環境があれば接続するケーブル類は電源ケーブルとテレビアンテナだけで済むのも手軽だ。

本体左側面 本体右側面
本体左側面。USB×2にメモリーカードスロット、B-CASカードスロットなどがある本体右側面。トレイ式BDドライブとUSBがある
本体背面 本体背面。背面左側(写真では右)にUSBや有線LANなどが集中する。地上デジタル放送用のアンテナ端子は、写真中央下の穴の中にある。ケーブルは穴を通してすっきりとまとめられる
記録型BDドライブも標準装備 記録型BDドライブも標準装備。既存のBDソフトから、Blu-ray 3Dソフトまで楽しめるし、ハイビジョンビデオカメラから映像を取り込み、自作のBDビデオタイトルも作れる

 搭載OSはWindows 7 Home Premiumだが、32bit版OSと64bit版OSをユーザーが選べる「セレクタブル方式」となっている。標準搭載は32bit版だが、リカバリーを行なうことで64bit版に変更可能だ。32bit版は従来のWindows XPなどと周辺機器やアプリケーションの互換性が高い。一方64bit版は、古い周辺機器の一部に64bit対応ドライバーが用意されていない場合があるが、4GB以上の大量のメモリーを使う能力を持つ。将来的にはOSも64bit版がメインに移行していくとも予想されているので、ユーザー自身のニーズに合わせてどちらのOSも使えるのはありがたい。

 FH550/3AMは地上デジタル放送対応のテレビパソコンでもある。地上デジタル放送チューナーをダブルで内蔵し、2番組の同時録画が可能だ。視聴や録画/再生にはWindows Media Centerを使用する(詳細は後述)。

 Officeソフトとしては、PowerPoint 2010が入った「Offiece Home and Business 2010」がプレインストールされている。また、初心者向けにOfficeの各アプリケーションの起動やテンプレートを簡単に選択できるユーティリティー「Office ナビ 2010」も付属している。セキュリティーからAVアプリケーション、実用ソフトからゲームまで、豊富なアプリケーションが付属してくる点は富士通パソコンならではだ。

付属のワイヤレスキーボード 付属のワイヤレスキーボード。サイズはコンパクトなノートパソコン風だが、特殊なキー配列はなく、ごく普通に使える。付属マウスもワイヤレスである

 本体のおおまかな特徴はこれくらいにして、次ページからは3D映像の楽しみをチェックしてみよう。

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