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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第15回

今買うHDビデオカメラの本命!?

3D撮影だけじゃない! パナ「HDC-TM750」の魅力

2010年09月15日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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まずは3Dコンバージョンレンズの調整から

3Dコンバージョンレンズを装着。全長は235mmとなる

3Dコンバージョンレンズを装着。全長は235mmとなる

 3Dレンズの装着は、レンズ部にフィルターなどを取り付ける要領で行なう。上部にある固定用のダイヤルを回して締め込むだけだ。3MOSセンサー搭載のハイエンドモデルながらコンパクトな印象の本機だが、3Dコンバージョンレンズが大きいため、装着すると全長が伸びてかなり大きめな感じになる。

 ただ、3Dコンバージョンレンズは軽量で、手持ち撮影で不便になるようなことはなかった。そして、初めて取り付けたときには、光軸を合わせるための調整が必要。これは、3Dコンバージョンレンズを透過した右目用/左目用の映像が正しく、本体側のレンズに映るようにするものだ。調整は液晶画面に表示されるガイドを見ながら、調整用のダイヤルを回して行なう。

3Dコンバージョンレンズを後ろから見ると、右目用と左目用にレンズが2個並んでいるのがわかる。後ろ側にはダイヤル式の取り付け機構が備わる

3Dコンバージョンレンズを後ろから見ると、右目用と左目用にレンズが2個並んでいるのがわかる。後ろ側にはダイヤル式の取り付け機構が備わる

3Dコンバージョンレンズの上部に調整用ダイヤルが用意されている。3つのダイヤルを順番通りに操作して調整を行なう

3Dコンバージョンレンズの上部に調整用ダイヤルが用意されている。3つのダイヤルを順番通りに操作して調整を行なう


3Dコンバージョンレンズの調整手順

調整開始の画面。レンズキャップを取り付ける

調整開始の画面。レンズキャップを取り付ける

横位置の調整をダイヤル1で行なう

横位置の調整をダイヤル1で行なう

調整中の画面

調整中の画面

ダイヤル2で縦方向の調整を行なう

ダイヤル2で縦方向の調整を行なう

調整中の画面

調整中の画面

ここでレンズキャップを外す

ここでレンズキャップを外す

ダイヤル3で実際の被写体をモデルに高さを調整

ダイヤル3で実際の被写体をモデルに高さを調整

ガイドライン(横線)に合わせて調整。これで準備完了となる

ガイドライン(横線)に合わせて調整。これで準備完了となる

 3D撮影は、右目/左目用の映像を2つ並べて記録する「サイド・バイ・サイド方式」となる。左右の映像はタテ長になって記録されるが、それぞれの映像のサイズはヨコ方向だけでなくタテ方向も若干小さくなった状態となる。このため、記録時の解像度(公式には非公開)は2D撮影時に比べるとおよそ1/2よりも下回ると思われる。

 3D撮影時でも、液晶モニターなどに映し出される映像は2D表示(左目用の映像)。液晶ビューファインダーは3D撮影時には映像は表示されない。ズームは固定で操作できず、画角はワイド端の58mmとなる。やや望遠よりの画角で、室内で使おうと思うと被写体に寄った映像になりがち。基本的には屋外での撮影に適した画角だ。

 ズーム操作ができない点は多少不満もあるが、これは適度な3D効果が得られる映像を簡単に撮影するための措置である。3D撮影は適切な3D効果を得ることや長時間視聴しても目の負担が増えないことが重要になるので、ズーム操作のたびに左右のレンズの間隔を調整するなどの操作が必要になってしまう。

 これをユーザーに開放すれば操作性の悪化を招くし、調整なしでズーム撮影を行なえば「3D酔い」などの原因になることもある。いずれはズーム機能などの搭載も可能だと思うが、現状においては、仕方のない部分だろう。

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