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ビデオカメラ+コンバージョンレンズで3D撮影

ついにパナソニックから3D映像が撮れるビデオカメラ登場

2010年07月28日 18時21分更新

文● ASCII.jp編集部

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コンバージョンレンズの長さは97mm。例えば「HDC-TM750」に装着したときの奥行きは235mmとなる

コンバージョンレンズの長さは97mm。例えば「HDC-TM750」に装着したときの奥行きは235mmとなる

 パナソニックから、ビデオカメラで3D動画の撮影が可能になるコンバージョンレンズ「VW-CLT1」と、このコンバージョンレンズに対応するデジタルビデオカメラとして「HDC-TM750」と「HDC-TM650」が発表された。発売は8月下旬となる。

撮影から3D化までの流れ

撮影から3D化までの流れ

コンバージョンレンズを含めたレンズの構成図

コンバージョンレンズを含めたレンズの構成図

 VW-CLT1(予想実売価格3万8000円前後)は前面に2つのレンズを搭載し、レンズ通った右目用、左目用の映像(光)はカメラ本体で合成される。合成された映像は超解像処理により解像度が高められるが、フルHD解像度までにはならない。

「VW-CLT1」の正面側(左)とカメラ接合部側(右)。VW-CLT1をカメラに装着すると自動的に3Dでの撮影となる。なお、立体感などの3Dに関する設定は一切行なえない

最初にカメラと接続するときのみ、コンバージョンレンズ本体のダイヤルで調整が必要

最初にカメラと接続するときのみ、コンバージョンレンズ本体のダイヤルで調整が必要

 VW-CLT1とHDC-TM750/TM650を組み合わせることで、サイド・バイ・サイド方式の3D動画を撮影することができる。記録方式はAVCHDとなっており、サイド・バイ・サイド方式に対応した3Dテレビは必要になるが、再生機器(BDプレーヤーなど)は3D対応でなくても構わない。

出力された3D映像。フルHDではないため周囲に黒枠が出ている

出力された3D映像。フルHDではないため周囲に黒枠が出ている(解像度は非公開)

 また、直接HDMIケーブルで3Dテレビと接続することで再生も可能だ。もちろんBDレコーダーやPC(付属のソフト)を利用してBDやDVDメディアに記録できる。

ビデオカメラに搭載された新技術。3MOSセンサーも新しくなっている

ビデオカメラに搭載された新技術。3MOSセンサーも新しくなっている

 HDC-TM750/TM650は305万画素のMOSセンサーを3つ搭載する3MOS方式(915万画素相当)。1080/60pでの記録が可能なほか、低照度時に有効なノイズリダクション機能を搭載。従来モデルと比較して約40%のノイズ低減を実現したという。

 どちらも光学12倍ズームレンズを搭載し、8方向の揺れに対応するセンサーと光学式/電子式手ブレ補正を組み合わせることで、望遠時の手ブレも極力抑えられるという。

「HDC-TM750」はEVFがあり、本体がやや大きい

 HDC-TM750(予想実売価格16万円前後)は96GBメモリーを内蔵し、EVFを搭載。液晶ディスプレーは3型ワイドで5.1chサラウンドマイクを搭載する。本体サイズは幅66×奥行き138×高さ69mm、撮影時の重量は約440g。

「HDC-TM650」はEVFがないかわりにTM750よりも一回り小さい

 一方のHDC-TM650(予想実売価格13万円前後)は64GBメモリーを内蔵し、EVFは非搭載。液晶モニターは2.7型ワイドでマイクはステレオとなる。本体サイズは幅62×奥行き126×高さ66mm、撮影時の重量は約388g。

LUMIX Gシリーズ用の3Dレンズも参考展示されていた

 なお、同社はデジタル一眼カメラ「LUMIX G」シリーズ用に3D交換レンズをリリースすることも予告している。

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