パチパチと軽快に入力できる ドコモ「N-08B」
今回の入力スタイルはパソコンと同じく、机の上に置いて両手で入力するというもの。ただし利き腕ではない左の指は少々押しづらかった。キーレスポンスがよく、パチパチと軽快な音を響かせながら入力できて長文入力は苦にならない。それでも隣のキーを押し間違うことがあるので、4台中一番大きなキーとはいえ、あと少し大きければと思うことはあった。
スティックポインタは初期設定のままではスムーズに動かないので、設定で速度を「高速」に変更した。これならばスクロールの移動が速くなる。ただ細かい操作は苦手で記事のリンクを選ぶようなときはカーソルキーで押す、という風に操作を使い分けるとスムーズになる。
小さなボタンでサクサク入力
「BlackBerry Bold 9700」
N-08Bに負けたとはいえ、こんなに小さいボタンなのにスムーズに入力できる事実にはいつもながら驚かされる。指先で押すことが多いので、どうしても窮屈に感じるのだが、それでも本体のサイズを考えれば、よくできたフルキーボードだ。惜しかったのがトラックパッド。変換のときに候補が出現するが、パッドのコントロールがやや難しく、間違った候補を選択してしまうことがある。これが入力速度を少し落としてしまう結果となった。
ただしPCサイトを表示している際などは、このトラックパッドを使って記事のリンクを選ぶ、といった細かい操作がスムーズにいく。
入力の音が静か! au「IS01」
今回押し比べてみて気付いたのだが、IS01はキーの入力が静かだ。パンダグラフキーはもっとパタパタと音がするかと思ったのだが、筆者の思い込みだったようだ。周囲に人がいるところで使うのなら一番いい。もっともN-08Bのように机の上に置くのではなく、両手に持って親指で入力する、という方法を選択したという側面もある。
入力速度は前述したように、押し間違いがないのであればまだ短縮できた。IS01は今回のテストでしたように両手で持つ方法以外に、机の上に置いて入力するという選択肢もあるが、基本的に後者しか選択できないN-08Bとは異なり、IS01は立ちながら操作できるのは大きなメリットだ。
ブラウザーの上下スクロールはトラックボールやカーソルキーは正直遅く、タッチパネルで操作するのがとても速い。ただしトラックボールは一気に下へスクロールしないだけで、少しだけスクロールしたいときには便利だ。タッチパネルでは間違って記事のリンクを押してしまいがちなのと、一度キーボードから完全に手が離れるのが気になる。
持ちやすさ、ボタンの位置はバランスがいい
au「IS02」
一番持っていて疲れなかったのがIS02だ。本体のサイズがちょうど良いのもあるが、キーの配置が広々としているからだろう。各キーのサイズこそ小さいものの、間隔をとっているので指の腹で押しても、周りのキーを押し間違うことが少ない。ただし入力速度が伸びなかったのはやや残念。
Internet Explorer Mobileを使った上下スクロールでは、タッチパネルとカーソルキーの両方でテストしたところ、タッチパネルの方が2~3秒速いようだ。カーソルキーの場合、最初はゆっくり動き、一気にスクロールのスピードが上がるという仕組みだからと思われる。トラックボールなどは用意されていないため、細かい操作はやや苦手に感じた。
フルキーボード以外の操作にも注目したい
今回のテストからは、フルキーボード自体は4機種ともよく考えて作られていることが感じられた。たとえば入力速度自体は遅かったIS02も、キー入力自体は快適なため、そのこと自体はあまり実感していない。少なくともイライラするようなことはなかった。
むしろ気になったのは隣のキーの押し間違い。持ち方や押し方の工夫次第でもっと改善しそうだ。またN-08BやBlackBerryのようにポインターやトラックパッドが、フルキーボードのすぐ近くにあると使い勝手が段違いになる。キーから指を離れさせずに操作できるだけで、より快適さを実感できる。
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