前回の「Cyber-shotケータイ S006」(関連記事)に続き、今週紹介する「T006」もau春モデルのハイエンド端末だ。富士通東芝製で1GHzのCPUを搭載し、最新プラットフォームの「KCP 3.0」を採用。「REGZA Phone」の名前こそ冠していないが、モバイルレグザエンジンも搭載しており、非常にハイスペックなスライド型ケータイである。昨年~今年の冬春モデルからスタートした下り最大9.2Mbps/上り最大5.5Mbpsの「WIN HIGH SPEED」にも対応し、さらなる“高速”を期待したい本機。実際に使って色々と試してみた。
T004からどれだけ進化した?
まずは昨夏に登場した同じ東芝ブランドの「REGZA Phone T004」と比較してみた。T004は折りたたみ型でT006はスライド型という形状こそ全然違うものの、同じKCP 3.0ベースでスペックを見るとかなり似ていることがわかる。
au「T006」 | au「T004」 | |
---|---|---|
サイズ | 50×116×17.3mm | 51×111×17.1mm |
重量 | 151g | 149g |
連続通話時間 | 約220分 | 約220分 |
連続待受時間 | 約260時間 | 約260時間 |
ディスプレー | 3.0型(480×854ドット) | 3.2型(480×854ドット) |
カメラ機能 | 1220万画素 | 1219万画素 |
ワンセグ | ○ | ○ |
防水 | ○ | ○ |
おサイフケータイ | ○ | ○ |
無線LAN | ○ | ○ |
WIN HIGH SPEED | ○ | × |
Bluetooth | ○ | ○ |
T004とT006で明確な違いといえるのは、WIN HIGH SPEEDに対応している点くらい。モバイルレグザエンジンのバージョンも2.0から変わっていない。これだけを見ると、そんなに進化していない? という印象は否めないが、T004が超サクサクを求めるヘビーユーザー向けだったとすれば、T006はハイスペックでありながらライトユーザーにも楽しめる機能を満載している。そんな機能を紹介していこう。
使ってすぐに気づく
キーの工夫とイルミネーション
スライド型ケータイのキーというと、ディスプレー側にカーソルキー/本体側にテンキーと分けるか、カーソルキーも含めてキーはすべて本体側というのが定番だろう。
しかし、T006はやや珍しく、通常はカーソル周りにある通話、電源キーを本体側に、クリアキーは上下に2つ、さらに電源キーとは別に「END」キーをディスプレー側に設けるという、ユニークな配置になっている。使ってみると窮屈な感じがしない。そしてどのキーも絶妙なところにあり、クローズ時でも操作しやすい。
中でも「END」キーは電源のオン/オフこそできないが、基本的な役割は電源キーと同じだ。押せば待受画面に戻るか、機能を終了する。もちろん電源キーでも同じことが可能だが、こちらは押し続けると電源が落ちてしまう。この「END」キーなら、ポケットに入れているときなど何かに押されてしまって電源が終了することはない。
テンキーの左下にはカスタマイズ・キーがあり、これは自由に機能を設定できるショートカットキーだ。メインメニューの[機能]→[ユーザー補助]でカスタマイズ・キーで起動する機能を割り当てることできる。
これらすべてのキーにはイルミネーションがあるのだが、なんとも派手。キーがそれぞれ多彩な色を点灯するだけでなく、パターンも豊富にある。またメールキーのように、受信があると単体で光る場合もある。特にメールは受信したメールの内容によって、イルミが変化するという試みもなされている。
背面を見るとカメラ部分がなだらかに盛り上がっており、カメラのリング部分が際立っている。側面にはカメラキーがあり、長押しで起動、撮影中はシャッターキーとして使う。本機はタッチパネルではないので、常にハードキーを使った操作となる。T006のカメラメニューはアイコン風に並び、昨今のデジカメケータイと操作はほぼ同じ。スペックは高いだけにメニュー選択時もキーレスポンスがよく、ササッと選ぶことができる。
さらには防水仕様で、充電端子部にはカバーがある。ワンセグのアンテナは側面にあり伸ばすことができる。外部メモリのスロットはバッテリーを外す必要があり、少々手間がかかる。大きめの容量のmicroSDカード(16GBまで対応)を入れっぱなしにしておくのがいいだろう。
この連載の記事
-
第62回
スマホ
1台ごとに模様が違う! TOUCH WOODで木の温もりを味わう -
第60回
スマホ
auの最高峰「Cyber-shotケータイ S006」の使い心地を試す -
第59回
スマホ
プロジェクターケータイ「SH-06C」で色々映してみた! -
第58回
スマホ
ケータイでも使えるようになったドコモマーケット! -
第57回
スマホ
冬春モデルのシンプルケータイを徹底比較! -
第56回
スマホ
新しいタッチ操作を提案する「AQUOS SHOT SH-05C」を試す -
第55回
スマホ
サブディスプレーを有効活用した2台のケータイ -
第54回
スマホ
ドコモのタフネスケータイ「N-03C」をチェック! -
第53回
スマホ
ケータイの純正オプションにはどんなのがある? -
第52回
スマホ
あのデジカメブランドがケータイに! LUMIX Phoneを試す - この連載の一覧へ