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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第53回

ケータイでありつつフルキーボード N-08Bの実力は?

2010年08月13日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

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 今回はパソコンではなく、ケータイをチェックしてみようと思う。今回試用するNTTドコモの「N-08B」(製造はNECカシオモバイルコミュニケーションズ、以下NECカシオ)は、フルキーボードとウェブブラウザー、そしてテキストエディターを内蔵する「携帯電話」だ。

 今夏には、auの「IS01」やNTTドコモの「LYNX SH-10B」といった、フルキーボード搭載の「スマートフォン」がいくつか登場している。

 スマートフォンではなく「日本の携帯電話技術」を基盤に作られたN-08Bは、どのような使い勝手なのだろうか? スマートフォンとどう違い、どのようなユーザーが向いているのだろうか?

NTTドコモ「N-08B」

NTTドコモ「N-08B」


「iモード」こそがN-08Bのアイデンティティー

 まずは、N-08Bの「立ち位置」から確認しておこう。

 冒頭で述べたように、N-08Bはいわゆるスマートフォンではなく、「フルキーを備えた携帯電話」と位置づけられる。Androidなどの汎用性の高いOSで作られたものではなく、NTTドコモの「携帯電話」として作られている。

 だから見た目はともかく、機能面では完全に「携帯電話」だ。メールの基本はiモードメールであり、ブラウザーも基本はiモード。アプリの追加はiアプリである。ただしもちろん、PCメールやフルブラウザーの機能も搭載している。さらにワンセグチューナーも内蔵している。

iモードの表示に対応。横画面にあわせて表示を切り替えることもできる

iモードメール機能では、ドコモ仕様の絵文字やデコメールに対応。あくまで「iモード端末」であり、このあたりは一般的なスマートフォンと違うところだ

ワンセグのロッドアンテナは右側に内蔵

ワンセグのロッドアンテナは右側に内蔵。受信効率が悪い時は、引き出して利用する

 なによりも、これがもっともいい点だろう。iモードのサービスに依存している人は、スマートフォンへは容易に移行しづらい。特に絵文字・デコメールといったものを多く利用し、携帯メールのアドレスにこだわる人にとっては「フルキーが使えるiモード端末」としての価値は大きい。

 操作体系もまさに携帯電話だ。例えば、「終話(終了)」キーを押せばアプリを含む各機能は終わるし、メニュー構造もNEC系の携帯電話のそれに近い。

 特に大きいのは、「通話」「着信」のやりやすさだろう。当然といえば当然だが、「開始」キーと「終話」キーで、携帯電話で通話するように操作できる。さすがに耳にあてて通話するのはナンセンスだが、開いたN-08Bを前に置いて、ハンズフリーのような形で通話するつもりならば、きちんとした音量で話ができた。実用的に使うなら、Bluetoothなり有線なりのイヤホンマイクが必要と感じる。

 とはいえ、そういう使い方をするということは、「電話機」としてはかなり不自然なものである、ということでもある。通話に積極的に使う「1台目の電話」ではなく、やはりメールなどを中心に使う「情報系端末」という扱いになる。

 そのためか、GPSやおサイフケータイといった、「日本の携帯電話」を象徴する機能は組みこまれていない。この点は非常に残念である。大画面とナビゲーションアプリの相性はよさそうなのだが、GPS非搭載ではその価値も生かせない。サイズから考えると、おサイフケータイとしての利用は難しいとも思えるが、搭載すればほかのスマートフォンとの棲み分けもはっきりするのに、とも思う。

iアプリとして内蔵されている「地図アプリ」

iアプリとして内蔵されている「地図アプリ」。ただし、GPSには対応していないので現在地はわからない。非常にもったいない

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