操作感はハンディカムライク
高機能だが快適に使える
実際に使って見ると、メニュー画面などはNEX-5/3と共通したもので、カラーは渋いブラック調になっているのが主な違い。操作感も近いものがあり、メニュー画面を呼び出し、ジョグダイヤルを回して選択し、押し込めば決定となる。
ただし、この操作系は簡単に使えるメリットはあるのだが、機能によってはいちいちメニュー画面を呼び出して深い階層まで降りていく必要があるなど、ヘビーに使う人には使いにくいと言われることもあった。
この点がNEX-VG10では改良され、ホワイトバランス、ゲイン、露出などの調整をダイレクトに呼び出せるボタンが増えている。そして、これらのボタンはメニュー操作時には十字キーとしても機能するようになっており、メニュー操作もしやすくなっている。
そして、動画撮影のための機能はかなり強化された。NEX-5/3の場合、動画撮影はフルオートで、露出/シャッタースピード優先といった撮影モードなどもないため、ハンディカムユーザーにとっては食い足りない部分もあったのは事実。それが、当然ながら、プログラムオート/絞り優先/シャッタースピード優先/マニュアルのモードが選べるようになった。
手持ち夜景や人物ブレ軽減などのモードもあるが、使用するレンズによっては一部使用できないモードもあるようだ。撮影フォーマットはすべてAVCHD(1920×1080ドット 60i記録)で、ビットレートは24M/17M/9Mbpsから選べる。
NEX-5では使用できなかった24Mbpsがきちんと用意されているなど、機能的には本格的。ただし使い勝手はハンディカムライクで、一般的なHDビデオカメラを使ったことがある人ならば、特に操作に困ることはないだろう。
なお、静止画撮影の機能も各マニュアルモードや手持ち夜景/人物ブレ軽減なども選べる。DRO(ダイナミック・レンジ・オプティマイザー)/オートHDRも静止画撮影では対応している。ただし、画像サイズはL(14M)/M(7.4M)/S(3.5M)の3つで、RAW画像の撮影は非対応となるなど、静止画主体のNEX-5/3と動画主体のNEX-VG10で機能は区別されている。
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