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いま旬のビジネスPC 第13回

買えなければ意味がない、だから価格もリーズナブル

dynabook RX3は、25周年にふさわしい高性能を得たか?

2010年07月05日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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25周年記念の意欲作として登場したdynabook RX3。実用性と価格のバランスという意味では、4シリーズの中でも一番の買いだろう

拍子抜けするほど軽い本体に、一級品の性能

 東芝は21日、同社製PCの25周年記念モデルの4シリーズを発表した(関連記事)。この中の1台である「dynabook RX3」は、屋内外で使えるスタンダードPCをコンセプトとしたノートPCだ。

 型番を見ると、世界最高クラスの薄型ボディーにこだわったdynabook SSの後継機種と感じるが、よく見るとSSの文字がない。とにかく最先端のスペックを詰め込むというdynabook SSのコンセプトとは若干異なり、高いスペック・携帯性は維持しつつ、リーズナブルな価格でかつニーズに即した使いやすさを追求した製品なのだ。

「dynabook RX3」。アイソレーションタイプのキーボードを採用している。SHIFTキーが左右とも横長で押しやすい

 まずはコンシューマ向けの製品として登場したが、6月30日からは、企業向けとしてdynabook RX3の販売も開始した。豊富なカスタムメニューを用意し、Windows 7 Professionalのダウングレード権を行使したWindows XPプレインストールモデルも用意している。


標準電圧版CPUを積極的に採用

 コンシューマー市場向けラインアップは全4モデルで、いずれも標準電圧版CPUを搭載しているため、一部のモバイルPCで採用されている超低電圧版CPUよりも動作周波数が高い。CPUにCore i3、320GBのHDDを搭載したRX3/T6M。Core i5と500GBのHDD、WiMAXモジュールを搭載したRX3/T7MはOSにWindows 7 Home Premium 32bit版を搭載する。

 Core i5と500GBのHDDを搭載したRX3/T8Mは、OSにWindows 7 Professionalの32bit版/64bit版の双方を搭載したセレクタブルOSを採用。最上位となるRX3/9MではCore i5と128GBのSSD、WiMAXモジュールを搭載する。

 外観は天板、パームレストにヘアライン加工を施してありスタイリッシュだ。厚さは25.7mm(最薄部は16.8mm)で、ノートPCとしては比較的薄型の筐体にノートPC用通常電圧版のCore i3/i5を搭載している。

 インターフェース類は豊富で、SDカードスロットのほか、Type IIのPCカードスロット、USB2.0×3、さらにアナログRGB出力とHDMI主力端子を備える。

本体の前後には一切端子類を設置していない

薄型と言える部類に入る筐体ながら光学ドライブを搭載し、端子類も豊富な部類だ

 今回は、一般市場向けモデルの下位モデル「dynabook RX3/T6M」がいち早く入手できたのでこれをもとに評価している。なお、一般市場向けモデルでは、メモリー容量が標準で4GBなのに対し、企業向けモデルでは2GBとなる。また、HDD 160GBまたはSSD 128GBになるといった違いもある。

 評価機のスペックは、CPUにCore i3-350M(2.26GHz)、4GBメモリー(PC3-8500準拠)、HDD 320GBを搭載したもの。OSはWindows 7 Home Premium 32bit版で、原稿執筆時点の実売価格は14万5000円前後となっている。

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