東芝は21日、東芝PC 25周年記念モデルの4シリーズを発表した。デュアルディスプレーを搭載した「libretto」や、10年ぶりのディスプレー一体型パソコン、そしてAndroid OS搭載ミニノートなど、新カテゴリー創出を目指した意欲的なラインアップとなっている。店頭販売モデルの価格は全機種オープンプライス。
マルチタッチ対応の2画面ミニノート
libretto W100/11M
新製品の目玉である「libretto W100/11M」は、2つのマルチタッチ対応液晶ディスプレーを搭載するミニノートパソコンである。2枚のディスプレーは7型ワイド/1024×600ドット表示で、下側の液晶ディスプレーはWindowsの画面表示のほかに、ソフトウェアキーボードにもなる。ソフトウェアキーでキー入力すると、本体が軽く震えて入力を体感で知らせるといったギミックも備えている。
デュアルディスプレーという特性を生かす電子書籍ビューアー「Flip Viewer」を搭載。縦表示で使用すると、さながら新書を見ているような感覚で、電子書籍を閲覧できるとしている。
2画面でのタッチ操作を快適にするオリジナルソフトも搭載。例えば「TOSHIBA Bulletin Board」では、下側の液晶ディスプレーにファイルを放り込むようにドラッグ&ドロップすると、ファイルをスクラップ整理できる。
スペック面では、小さな筐体に超低電圧版のデュアルコアCPU、Pentium U5400(1.20GHz)と2GBのメモリー、62GBのSSDなどを搭載。IEEE 802.11a/b/g/n無線LANに加えて、モバイルWiMAX通信機能も内蔵する。OSはWindows 7 Home Premium 32bit版を採用する。予想実売価格は12万円台半ばで、発売は8月下旬の予定。
libretto W100/11Mの主な仕様 | |
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CPU | Pentium U5400(1.20GHz) |
メモリー | DDR3-800 2GB |
ストレージ | SSD 62GB |
ディスプレー | 7型ワイド 1024×600ドット×2 |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、WiMAX |
サイズ | 幅202×奥行き123×高さ25.4mm |
質量 | 約699g |
バッテリー駆動時間 | 約2時間 |
OS | Windows 7 Home Premium 32bit版 |
予想実売価格 | 12万円台半ば |
久方ぶりの一体型AVパソコン
dynabook Qosmio DX
「dynabook Qosmio DX/98M」は、1999年に発売された「DynaTop」以来、11年ぶりのディスプレー一体型デスクトップパソコンである。21.5型ワイド/1920×1080ドットの液晶ディスプレーには、同社の液晶テレビ「レグザ」と同じ画像処理エンジンを搭載。さらにQosmioの上位モデルに搭載される画像処理プロセッサー「SpursEngine」(関連記事)と組み合わせることで、優れた映像表現力を実現した。
本体下部にはオンキヨー製ステレオスピーカーを内蔵。液晶ディスプレー単体としての使用も考慮してHDMI入力端子とD4入力端子を装備。家庭用ゲーム機やBDレコーダーなどの画面を、Windowsを起動せずに表示できる。
CPUにはCore i5-450M(2.40GHz)を搭載。地上デジタル放送チューナーと記録型BDドライブ、1TBのHDDも内蔵する。OSはWindows 7 Home Premiumで、32bit/64bitを選べるセレクタブルOSとなっている。OfficeソフトとしてはOffice Home and Business 2010が付属する。
予想実売価格は20万円前後で、7月中旬の発売予定。
dynabook Qosmio DX/98Mの主な仕様 | |
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CPU | Core i5-450M(2.40GHz) |
メモリー | DDR3-1066 4GB |
ストレージ | HDD 1TB |
ディスプレー | 21.5型ワイド 1920×1080ドット |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n |
サイズ | 幅531×奥行き190×高さ405mm |
質量 | 約8.5kg |
OS | Windows Home Premium 32bit/64bit(選択式) |
予想実売価格 | 20万円前後 |
