さすがの表示品質 倍速補間・超解像を実感!
RDT232WM-Zの表示解像度は1920×1080ドット、採用する液晶パネルはTN型の光沢タイプである。視野角は左右/上下とも160度で、輝度は300cd/m2、コントラスト比1000:1(CRO動作時5000:1)。応答速度が3msと高速なことを除けば、標準的なパネルとなっている。一方で表示回路の性能は高く、非常に多機能なのが特徴だ。OSF画面での設定項目も多肢にわたる。
なかでも、本製品の特徴となるのが「倍速クリアピクチャー」である。これは、通常の画面は1秒60フレームで描画するのに対し、倍速時はフレーム間の映像を予測補完して表示フレームを追加し、1秒120フレームで描画する。高級機タイプの液晶テレビなどに搭載されている機能で、液晶パネル特有の残像感を低減し、スポーツコンテンツなど速い動きの映像の視認性を改善できるというものだ。
RDT232WM-Zでは倍速補間の効果を、オフ/弱/強の3段階で調整可能となっている。
倍速補間の効果を文字で表現するのは難しいのだが、DVDやBlu-rayコンテンツを再生しているときに、特に顕著な違いを感じた。倍速クリアピクチャー機能を有効にすると、まるで目の前で実際に起きているかのように、映像のリアル感が増すのである。一方パソコンでの作業では、文字のスクロール表示が滑らかに感じるなど若干の効果が見られるものの、動画サービスなどを視聴して確認しても、それほど大きな差異は感じなかった。
一方、もうひとつの特筆すべき機能「超解像モード」では、ビデオコンテンツやパソコン画面に関わらず、違いを感じた。RDT232WM-Zでは0~100まで10刻みで10段階の調整が可能で、表示画像の先鋭度が増していき、特に表示のシャープネス機能と同時に使うと効果が著しい。
あまりに超解像の効果を強めてしまうと、パソコン画面の文字周辺で白浮きなどの現象が見られるし、写真などの自然画像では細部の表情がツブレ気味になって絵画調になってしまう。だが、アニメーション視聴では映画館のような臨場感を得られた。
この連載の記事
-
第133回
PC
Skyrimも快適? GeForce内蔵Ultrabook ASUSTeK UX32VD -
第132回
PC
写真やゲームをより美しく見せるナナオの液晶 FS2333 -
第131回
PC
デジカメとスマホを手軽に連携する無線LAN SDカード FlashAir -
第130回
PC
無線とタッチで使い勝手が進化したペンタブレット Intuos5 -
第130回
PC
スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31 -
第129回
PC
店頭モデルも4コアCPUに パワーアップしたLets'note B10 -
第129回
PC
小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証 -
第129回
PC
Ultrabookと一緒に持ち歩きたい 超小型マウス「Cube」 -
第129回
PC
14型のUltrabookはアリか? デザイン重視のENVY 14 SPECTRE -
第128回
PC
WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す -
第127回
デジタル
高速SSDで起動・復帰が速いUltrabook Aspire S3-951 - この連載の一覧へ