3月9日、フリービットは「2010年4月期第3四半期決算説明会」を開催。この場において、月額490円で利用できるVPSサービス「ServersMan@VPS」を発表した。
決算説明会では、フリービット代表取締役社長CEOの石田宏樹氏が登壇。まず第3四半期業績のサマリーを説明した。それによると、売上高は前年同期比32.6%増の105億4100万円となったが、営業利益は90.9%のマイナスとなり1億500万円にとどまった。
これについては、第3四半期は前四半期に続き先行投資の期間中であるため、利益の進捗が遅れていると説明。第4四半期からは利益の回復を目指すとした。
続く「事業区分別第3四半期結果および取組概要」終了後に説明されたのが「先行投資に対する進捗状況」だ。ここでは、既存のネットワークにいっさい手を加えずにIPv6の利用が可能になる「IPv6ゲートウェイ」の提供といったIPv6産業化プロセス、データセンタ事業者に仮想データセンタを提供する「IDC's IDC」事業を実現する「Mex VDC」、Mex VDCを利用したレセプトチェックシステムサービス事業を解説。そして、初発表となる「ServersMan@VPS」が紹介された。
ServersMan@VPSは、256MBメモリ、10GBストレージ、OSにCentOS 5.4を搭載する仮想サーバ(VPS)を提供するサービス。大きな特徴が、初期費用無料で月額費用490円と低価格な点だ。
3月3日に発表したばかりの仮想データセンタサービス「Mex VDC」のプラットフォームを採用しており、ベータ版ながらIPv6を標準で利用できる。
サービス名にある通り、同社のサーバ技術「ServersMan」を標準搭載。サーバ管理の知識がなくても10GBのディスクスペースを「True Cloud Storage」として簡単に利用できる。これにより、PCからだけでなく、iPhoneやAndroid、Windows Mobileなどスマートフォン、Wii/PS3などのブラウザ搭載ゲーム機などからも、オンラインストレージとして利用できる。
ServersManが使われるノード間はP2Pで通信が行なわれる。そのため、管理用のクライアントPCで、ServersMan@VPSのストレージからServersManを搭載するフォトフレームにファイルコピーを指示した場合、クライアントPCにいったんダウンロードすることなく、ストレージからフォトフレームに直接コピーが行なわれるとい。
グループ会社である「DTI」のドメイン名取得サービス「UbicName」と連携しており、独自ドメインを申し込みから5分で利用可能になる。
サービスの開始予定は4月下旬。月額費用は通常490円だが、DTIの長期利用ユーザーには月額100円で提供する。
