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ネットからアクセスできる新世代のNAS

ServersMan@CASをiPhoneとともに使う(前編)

2010年05月25日 12時00分更新

文● 海上 忍

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 家庭内LANで複数のPCでストレージ領域を共有できる「NAS」。自宅だけでなく、外出先から使えれば、さらに便利になるのに……。その願いをかなえてくれるデバイスが「ServersMan@CAS」だ。

 ServersMan@CASはモバイル機器をサーバー化するフリービットのスマートフォン用ソフト「ServersMan」(関連記事)をプラネックス製NASに組み込んだデバイスだが、iPhoneを始めとするスマートフォンと組み合わせればさらに奥深い活用が可能だ。ここでは2回にわたり、ServersMan@CASの特徴と、iPhoneとともに活用する方法を紹介する。

外出先のPCやスマートフォンからアクセスできる新しいNAS「ServersMan@CAS」

クラウド+NAS=ServersMan@CAS

 ServersMan@CASは、平たく言えば「どこからでもアクセスできるNAS」である。一般的なNAS(Network Attached Server)は、家庭や企業のLAN内に設置され、主にファイルサーバーとしての利用が想定されている。それに対して「ServersMan@CAS」はLAN外、つまりインターネットからも自在にアクセスできる。ちなみにCASは「Cloud Attached Server」の略で、NASにクラウドの概念を付け加えたという意味合いを持たせているという。

PCのWebブラウザを利用してファイルをダウンロード/アップロードできる

 ServersMan@CASはハードウェアとして提供されるが、厳密にはソフトウェアだ。ベースとなるNASがあり、そのファームウェアとしてServersManがNASにデプロイされServersMan@CASを構成する、と説明すれば理解しやすいだろう。たとえば、現行モデル「MZK-NAS02SGS」のベースモデルはプラネックス「MZK-NAS02SG」で、ハードウェアとしての特性やNASの基本機能は同一だ。

 扱いやすいIPv6テクノロジーという特徴もある。ServersManが動作するデバイスにIPv6のアドレスを割り当て、そのアドレスからIPv4ネットワーク上にVPNを構築(ここで「Emotion Link」というフリービットのVPNサービスを活用する)、さらにゲートウェイ(フリービットの「ServersMan SuperNode」)を介してIPv4とServersManのIPv6が通信する、という流れがパッケージ化されているのだ。これはCASにかぎらず、ServersMan共通の仕様だ。

 つまりは、ServersManのよさをiPhoneなど他のプラットフォームで体験したユーザーが、NASでもServersMan的なことをできないか……と考えたときに選択肢として浮上するハードが、SeversMan@CASなのだと言える。次ページでは、そのファームウェアとしてのServersManの特徴を解説してみよう。

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