外出先からアクセスできるNAS「ServersMan@CAS」。後編の今回は、実際にiPhoneを用いてファイルのアップロードとダウンロードを実践してみた。
iPhoneをWevDAVクライアントにするには
ServersMan@CASは、プラネックスのNAS「MZK-NAS02SG」(1ベイモデルはMZK-NAS01SG)内で、1つのサービスという形で実装されている。なので、元々の製品に実装されている機能とは分けて考えるとわかりやすくなる。
元々用意されている機能としては、iTunesライブラリ上の音楽をストリーミング配信する「DAPP」、AV機器と動画や音楽ファイルの共有を可能にする「DLNA」などがあり、ServersMan@CASとは直接関係しない。
そのためサービス利用時のアカウントも管理が別だ。たとえば前回紹介した写真をServersManに保存するiPhoneアプリ「scooop」(App Storeで見る)は、ServersManが管理するサービスおよび領域を利用することになる。
ところで、ServersMan@CASにはWebサーバー機能が内蔵されている。適当なWebブラウザから「http://www.serversman.net/ノード名/」にアクセスすると、ServersManのロゴが配されたページが現れる。これはフリーのウェブサーバ「lighttpd」(最新版ファームウェア v3.1.3ではlighttpd 1.4.19を収録)が搭載されていることにによるものだ。
ServersManシリーズは、このlighttpdに含まれるWebDAVサーバの機能を利用することで、ファイルのアップロードを可能にしている。ただしiPhoneはウェブブラウザにファイルアップロードの機能が装備されていない。そこでApp StoreからWebDAVクライアントアプリを入手すれば、ServersMan@CASにファイルをアップロードできるようになる。
