テレビの視聴、録画には東芝オリジナルのAV総合ソフト「Qosmio AV Center」を使う。「番組ナビ」「録るナビ」「見るナビ」の3機能で構成されていて、同社のDVD/HDDレコーダーと同様の使い勝手を実現している。またダブル地デジチューナー内蔵なので2番組の同時録画が可能だ。
また、視聴中のテレビ番組情報からキーワードを抽出して、ウェブでキーワードを検索できる「気になるリンク」機能や、番組表から頻出キーワードを抽出してランキング表示する「ホットワードリンク」機能など、インターネットと連携した検索機能が充実している。
独自の映像処理エンジン「SpursEngine」
Qosmio G60を他社の地デジノートと差別化する最大の特徴は、東芝独自の映像処理専用エンジン「SpursEngine」を搭載しているところにある。
SpursEngineの強力な処理能力によって、例えばハイビジョンビデオカメラで撮影したHD映像を、BDへ書き込む際に必要なエンコード時間を大幅に短縮できる。ダビング時間はトータルで約1/5まで短縮できるという。ハイビジョンビデオカメラでの撮影をよく利用する人には重宝する機能だ。
またSpursEngineを使い、DVDコンテンツやSDビデオカメラで撮影されたSD解像度の動画を、HD解像度にアップコンバートして再生したり、アップコンバートしたうえでBDに保存する機能も用意されている。このアップコンバート機能はInternet Explorerのプラグインとしても提供されていて、YouTubeなどのネット動画もリアルタイムにアップコンバートして、高品質な映像で再生できる。
実際にSD動画をアップコンバートしてみると、HD動画並み……とまでは言えないが、色彩が鮮やかになり、全体的にややきれいになった印象を受ける。全画面表示や拡大して再生しても、動画のジャギーが目立たず再生できるようだ。過大な期待はできないが、そのまま見るよりちょっと高品質な動画を楽しむには十分だ。
また、SpursEngineによる圧縮録画により、地デジ放送を無圧縮から高圧縮状態まで幅広いモードで録画できるのも魅力だ。録画モードはHD放送をそのまま録画する「TSモード」から、SD画質で録画する「EPモード」(ビットレート約2Mbps)まで5種類。約5.5MbpsのLPモードなら、HD画質で2層式BD 1枚に約16時間分の録画データを保存できる。
ノートパソコンでも地デジチューナーをダブルで搭載する機種は珍しくないが、BDの融合でさらに実力を発揮したSpursEngineは魅力だ。高速エンコードとアップコンバート機能は、テレビを見るだけでなく、ネット動画もよく見るし自分でビデオも録るといった、AV用途を使いこなすこだわり派のユーザーにお勧めできる1台と言えるだろう。
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