テレビ機能自体はオーソドックス
テレビ放送の視聴や録画には、付属の「SmartVision」を利用する。機能的には非常にオーソドックスで、番組視聴のほかに、番組表を使った予約録画やタイムシフト視聴、追っかけ再生、キーワードで自動録画を行なう「おまかせ録画機能」などを備える。チューナーがワイヤレス接続であること以外は、ごくオーソドックスな機能と言える。
なお、ワイヤレスTVデジタルユニットはデジタル3波に対応している代わりに、チューナー自体は1基のみなので、2番組同時録画はできない。
録画モードは、HD画質(MPEG-2 TS)のまま録画する「ダイレクト」から、SD画質に変換録画する「ロング」まで4モードを備える。ダイレクトモードの場合、HD番組を1時間分で地デジなら約7.5GB、BS/110度CSデジタルで約10.5GB程度になるが、ロングモードの場合は1時間分で約0.9GBになる。なお、ダイレクトモードで録画した地デジ番組は、あとから低画質のモードに変換することで、HDD容量を節約することも可能だ。
録画した番組は、内蔵BDドライブでBDやDVDに保存できる。さらに、録画番組を携帯電話などで再生できる形式で書き出す「外でもVIDEO」機能も搭載されている。これは、録画データを変換してSDカード経由かUSB経由で携帯電話に転送し、どこでも再生できるというものだ。録画時にあらかじめ「外でもVIDEO」対応モードで録画すれば、後変換の手間を省くこともできる。
無線LAN経由では地デジは問題なく見られるか?
前述したとおり、LL770/VGでは外付けユニットのワイヤレスTVデジタルから、無線LANでテレビ放送が転送されてくる。無線LANで通信できる範囲ならテレビは見られるはずだが、どの程度の範囲まで視聴可能なのか実際に試してみた。
筆者宅(鉄筋コンクリートのマンション)で試してみたところ、ワイヤレスTVデジタルユニットを設置した部屋の隣では、木製ドア1枚を隔てて問題なく視聴できた。しかし、設置場所から10mほど離れた寝室(設置場所との間にはドア3枚)では視聴できなかった。ユニットとの通信自体は確立していたし、無線LAN接続によるインターネット自体も可能だったが、データ転送速度は低下していた。テレビ放送の無線送信には距離がありすぎたようだ。
LaVie L LL770/VGは、地デジの視聴が可能なノートパソコンとしては、ごく標準的な機能を持つ。ダブル録画ができない点は物足りないかもしれないが、その代わりBS/110度CSデジタル放送に対応する。テレビ番組を貪欲に録画して、どんどん見て楽しみたいというユーザーにとっては、やや機能不足気味かもしれない。
しかし、ワイヤレスでテレビを視聴できる環境で、気軽にテレビを楽しみたいというライトなユーザーにとっては、なかなか魅力のある地デジノートと言えるだろう。
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