このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

噂の超薄ノートVAIO Xなど、7搭載VAIOが一斉に発表

2009年10月08日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
VAIO Xのイメージ写真

VAIO Xのイメージ写真

 ソニー(株)は8日、Windows 7搭載モデルのVAIOシリーズのパソコンを一斉に発表した。いずれの機種もWindows 7と同時の10月22日に発売される。店頭販売モデルの価格は、全機種オープンプライス。なお2009年秋モデルから、既存シリーズもシリーズ名から「type」の文字がなくなっている。

話題の超薄ノート VAIO X

VAIO X

VAIO X(カラーはゴールド)

 海外の展示会で先行発表され、CEATEC 2009でも出展されていた話題の超薄型ノート「VAIO X」シリーズがついに発表された。世界最薄で最軽量※1と、薄型軽量ノートでたびたびエポックメーキングな製品を世に出してきたソニーらしい製品となっている。

 ※1 Sバッテリー装着時、10型以上のディスプレーを搭載するノートとして。

 VAIO X第1の特徴は、その薄さ。フラットなボディーは高さ13.9mmと、週刊アスキー2冊分程度の薄さを実現している。本体側の厚みは9.6mm、液晶ディスプレー側に至っては、わずか3.85mmの厚みしかない。それでいて、本体側面には通常サイズのアナログRGB出力端子と有線LAN端子を搭載。ノートパソコンには必須の端子類を、外付けアダプターなしで利用できる。

本体左側面

本体左側面。ペラペラの板のような液晶ディスプレー部。本体もUSBコネクターがぎりぎりの厚さしかない

 重さも軽く、Lバッテリー搭載の店頭販売モデルで約765g、オプションのSバッテリー装着時は655g程度と、2009年1月に登場して話題を呼んだ「VAIO type P」と同等の軽さを実現した。薄型軽量ながら、強度もおろそかではなく、150kgfの平面加圧振動試験をパスしているほか、各種落下試験にも耐えうる強度を有しているという。

 第2の特徴はスタミナ。標準のLバッテリーでのバッテリー駆動時間は最大で約10時間。オプションの大容量「Xバッテリー」装着時は、最大で約20.5時間ものバッテリー駆動時間を実現している(いずれもJEITA測定法1.0による)。

オプションの「Xバッテリー」(左)を装着すると、バッテリー駆動時間は最大20時間に。装着時はスタンドのような形状で本体下部に配置。放熱を妨げないように、本体とXバッテリーの間にスペースが空く

 CPUには、薄型長時間駆動のモバイルノートに多いAtom Z系のCPUを採用し、店頭販売モデルではAtom Z540(1.86GHz)を搭載する。ストレージには64GB SSDを内蔵。OSはWindows 7 Home Premiumを搭載する(いずれも店頭販売モデルの場合)。またVAIOノートとしては珍しく、Windows Aeroを初期状態でオフにしたり、モバイル用途には重要でないと思われるアプリケーションを減らすことで、非力なCPUでも快適さを損なわないよう配慮している。

VAIO Xのマザーボードと冷却ファン

VAIO Xのマザーボードと冷却ファン。超薄型のファンにより、Atom Zの性能を可能な限り引き出す

 ディスプレーには、一般的なネットブックより大きな11.1型ワイド液晶ディスプレー/1366×768ドットを搭載。Windows 7でも快適な表示サイズを確保している。キーボードはキーピッチ約17mmのアイソレーションキーボードを採用。1.2mmのキーストロークと、たわみのない打鍵感を実現した。

 モバイルノートらしく、無線通信機能も充実。店頭販売モデルはIEEE 802.11b/g/n 無線とBluetooth 2.1、さらにNTTドコモのFOMA HIGH-SPEED対応のWWAN通信モジュール(GPS内蔵)を標準で搭載。さらにCTO方式で販売されるVAIO OWNER MADEモデル(以下VOMモデル)では、モバイルWiMAXの内蔵も可能となっている(モバイルWiMAXとWWANは同時選択不可)。

店頭販売モデルのブラック

店頭販売モデルのブラック。全身黒ずくめの精悍なイメージ

 本体のカラーバリエーションは、店頭販売モデルがブラックのみ、VOMモデルでは「ゴールド」と「プレミアムカーボン」の2色も用意されている。天板だけでなく、パームレストからキーボードまで、全体が統一されたカラーリングになっているのもポイントだ。

VOMモデル限定の「プレミアムカーボン」

こちらはVOMモデル限定の「プレミアムカーボン」

 店頭販売モデルのスペックは下記表のとおり。VOMモデルではさらに、CPUに最高でAtom Z550(2GHz)を選択可能なほか、SSDは最大で256GBを用意している。

本革のキャリングケース(VGP-CKX1)

本革のキャリングケース(VGP-CKX1)など、VAIO X専用ケースも2種類発売される

 気になる予想実売価格は、店頭販売モデルの「VPCX118KJ/B」が11万円前後、Office Personal 2007付属の「VPCX119KJ/B」は13万円前後と想定されている。また、VOMモデルは8万9800円から。

 なお、VAIO Xについては開発者インタビューを同時に掲載しているので、そちらもご参照いただきたい。

VAIO X(VPCX118KJ/B) の主な仕様
CPU Atom Z540(1.86GHz)
メモリー 2GB
グラフィックス Intel US15Wチップセット内蔵
ディスプレー 11.1型ワイド 1366×768ドット
ストレージ SSD 64GB
無線通信機能 3G WWAN(FOMA-HIGHSPEED)、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 2.1
サイズ 幅278×奥行き185×高さ13.9mm
質量 約765g
バッテリー駆動時間 約10時間
OS Windows 7 Home Premium 32bit版
予想実売価格 11万円前後

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン