番組の録画方式は、番組表からの直接指定、「追いかけ再生」(タイムシフト視聴)や、キーワードを指定して自動録画する「おまかせ・まる録」機能を備える。
VAIO Fの録画機能でユニークなのは、「番組おすすめ」機能だ。テレビ視聴・録画でGiga Pocket Digitalを操作した履歴や、パソコンに保存された音楽の情報などを、学習エンジン「Voyager Engine」が分析してユーザーの嗜好を学習。嗜好にあうと思われる番組を表示したり、自動録画する。嗜好分析があまりマッチしていないときには、嗜好ランキングを調整してより自分好みにカスタマイズすることも可能だ。
ダブルチューナー搭載なので、地デジ放送の2番組同時録画が可能だが、残念ながら圧縮録画機能がないので、録画モードはHD画質で録画する「DRモード」しかない。このモードで録画し続けていくとHDD容量はあっという間に消費されるので、BDに書き出すなり消去するなりといった対応が必要となる。
カタログビューで録画番組を活用
Giga Pocket Digitalで録画した番組は、日時・チャンネル別に分類されて、再生するときに目的の録画データを探しやすいようになっている。また、番組を録画してある程度の時間が経過すると、録画番組から「カタログビュー」が参照できるようになる。これは、録画した番組の細かい進行表を表示したり、放送中に紹介された商品や店舗などの情報を得られる機能だ。
ほかにも、録画した番組を動画再生に対応したウォークマンやPSPなどへ自動変換して転送する機能もある。
VAIO Fでのテレビの楽しみ方として、カタログビューは非常に特徴的な機能だ。すべての番組でカタログビューが参照できるわけではないが、例えば情報番組では、紹介された商品の情報がカタログビューに反映されて、そこから商品サイトへアクセスして通販で購入する、というような使い方もできる。まさに「パソコンならでは」の番組活用機能だ。
漫然とテレビ放送を録って見るだけでなく、そこからさらに情報を得て活用する。テレビをもっと深く楽しみたいユーザーにお勧めできる1台だ。
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