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第1回 長崎編

キノコ屋からイノベーション

雲仙のキノコ工場で「日本の元気」を見つけた!

2009年10月19日 00時00分更新

文● Web Professional編集部

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インターネットの使い方は難しいが、ネットショップは好調

雲仙きのこ本舗・愛野工場の周辺。のどかな農村という印象だ 雲仙きのこ本舗・愛野工場の周辺。のどかな農村という印象だ

 雲仙きのこ本舗には、ネットショップもある。長崎県は隠れた素麺の名産地で、地元で人気の素麺をアレンジした「養々麺」を販売したところ、大ヒット。「タレントさんがテレビでちょっと紹介してくれるだけで、数千セット売れる。購入者がWeb上でファンクラブみたいなものを作ってくれているのも嬉しいね」と話す。

 「お客さんが買ったキノコが工場で育つ様子をライブ中継しようと思ってビデオカメラも設置したんだけど、カメラの結露対策が万全でないので公開はまだ」だが、ホームページには自前で撮影した動画コンテンツも多い。楠田社長はITの使い手でもあり、ノートパソコンや携帯端末を何台も買い換えてきたという。iPhoneでキノコ工場の動画を見せてくれたときの手さばきも慣れた様子で、ITを活用して地域おこしをするのはこういう人なのだろう、と感じた。

「インターネットは情報の伝え方が難しいね。店頭とネットショップで同じ商品を売っちゃうと、直販のネットショップの方が安くて、小売店に申し訳ない。中小製造業の通販は、大ヒットすると製造が追いつかなくなるような大変さがあるけど、最近はネットショップ用の商品を開発したり、ブログを始めてネットショップの情報も発信したりして、活用方法を模索しているところ」という。日本の地域社会には、まだまだすごいパワーが残っているのだ。

雲仙きのこ本舗 雲仙きのこ本舗のホームページ

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