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第6回 石川編

ネットショップ開設でテレビ局や出版社から取材依頼が!

目指せ!せんべい100種類 今屋「せんべい浪漫」

2010年03月16日 00時00分更新

文● Web Professional編集部

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 金沢駅から歩いて15分。カニやウニなど、海産物で有名な近江町市場を越えてさらに10分ほど歩いたところにせんべい屋「今屋」がある。大正時代をコンセプトにしたという店の外観は、「せんべい屋」というよりはカフェに近い。明るめの店内で出迎えてくれたのは今屋社長の今 学さんと、ネットショップ担当で「せんべいマダム」の今 優子さんだ。

今屋
今屋の店舗兼工場

 今屋がネットショップを始めたのは2001年。ネットオークションが便利でWebにハマった優子さんが、「うちでもホームページを作ろう」と言い出したのがきっかけだ。当初はショップ機能がなく、お店の宣伝目的で作ったWebサイトだったが、広告効果は高かった。「フジテレビや地元のテレビ局、いろいろな雑誌からの取材依頼はすべてホームページ経由。ネットで『金沢 お土産』のようなキーワードで探して、ウチを見つけてくれるようです」(優子さん)という。

今ご夫婦
今ご夫婦

 その後、楽天市場やビッダーズにも出店したが、他のせんべい屋に埋もれてしまい、撤退。2004年からは自社ドメインで直販をはじめ、「2日にいっぺんくらいのペース」(学さん)で売れているという。営業の電話がかかってきたAmazon.co.jpは直接お客様に配送しているが、楽天市場やYahoo!ショッピングは、卸先の日本テレシステム経由で販売している。「売上げでいったら、実店舗の割合の方が大きい。でも、ネットショップだったら全国のお客さんに売れるし、ネットショップをやっていることで大口の取引につながることもある。マスコミに紹介されると、夜中でも大量の注文が入るけど、どうすればマスコミに紹介されるんでしょう?」と逆に質問されてしまった。

 せんべいに限らず、番組や雑誌で紹介されればネットショップの売上げは伸びる。しかし、コマーシャルのようにお金を払うのではなく、番組のディレクターや雑誌の編集者に取り上げてもらうには、何らかのニュース性が必要だ。「せんべいでニュース性は難しいな」と思って店内を見渡すと、「百縁煎餅」としてたくさんの種類のせんべいが並んでいるのに気づいた。

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