Vistaのスコアはオール満点!
試用機のスペックは、CPUがCore i7 870(2.93GHz)、メモリーが4GB、グラフィックスがATI Radeon HD 4850Bと、ほとんど最高のチョイスになっている。ストレージには1TB HDDを1台搭載している。
Windows Vistaのエクスペリエンスインデックスは、オール5.9の満点。これだけではわからないので、統合ベンチマークソフト「CrystalMark2004R3」で測定してみた。すると総合スコアは「211659」と、ぶっちぎりの結果になった。デルが“宇宙最強”を謳うゲーミングノート「Alienware M17x」でさえ「163971」なので、いかに高速なのかがわかるだろう。何をするにも、しゃきしゃき動く。
グラフィック描画も高速で、最新の3DゲームもヘビーなCADソフトも快適に利用できるだろう。ただ、ベンチマークなどで負荷を掛けると、冷却ファンの音が耳に付く。低周波ではないので不快ではないが、相当に大きい音だ。とはいえ、処理が落ち着くとすぐに静かになるので、描画負荷に合わせてファンを賢く調整しているようだ。
将来性も高く、一線級で長く使えるメインマシン
現時点での搭載OSは当然ながらWindows Vistaだが、Windows 7への優待アップグレードキャンペーンの対象にもなっている。その場合、Windows Vista Home Premiumからは、Windows 7 Home Premiumに、Vista BusinessからはWindows 7 Professionalに、Vista UltimateからはWindows 7 Ultimateへアップグレードできる。
2010年の2月28日までにエプソンダイレクトのウェブサイトから申し込めば(価格は3000円)、Windows 7のアップグレード版メディアとマニュアルが送られてくる。メーカーによっては、この実費がゼロのところもあるので、できれば無料でアップグレードして欲しかったところだ。
試用機はハイエンドの構成なので、実売価格は15万8025円とやや高めだ。CPUを一段下のCore i7 860(2.80GHz)にして、メモリーを2GB、グラフィックをGeForce 9500 GTにすると、価格は10万8150円と5万円の節約になる。また、1TBのHDDを250GBにすると、8400円安くなる。このHDDをOS用に使い、7000円程度で1TB HDDをパーツショップから購入してデータ用に利用する手もある。
上記の構成でも高性能なことには変わりなく、Windows 7も楽々動作する。10万円強でノートパソコンでは得られない拡張性とレスポンスを得られるのは魅力だ。Windows 7にしても、末永く使えるメインマシンとなるだろう。
Endeavor MR6500(評価機構成)の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i7 870(2.93GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | Radeon HD 4850B |
ディスプレー | オプション |
HDD | 1TB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
カードスロット | CFスロット、SD/SDHCメモリーカード/MMCスロット、メモリースティックスロット、スマートメディアスロット |
インターフェース | USB 2.0×9、IEEE 1394、10/100/1000BASE-T LAN、PS/2キーボード、同マウス、パラレルポートなど |
電源 | 容量 350W |
サイズ | 幅179×奥行き396×高さ368mm |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 |
価格 | 15万8025円(最小構成価格 8万8200円) |
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。Netbookからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートPCは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、PCやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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