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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第46回

超高層ビルを愛するBLUE STYLE COM管理人の生き様

2009年04月20日 12時00分更新

文● 古田雄介

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マンションの階数をチェックして喜んでいた幼少時代

―― まずはサイトをはじめたきっかけを教えてください。

なかやん 上京して月島の高層ビル群を目にしたことがきっかけですね。2003年のことですが、月島のもんじゃ焼き屋さんに行ったとき、その景色に圧倒されてデジカメで撮影したんです。それを、すでに運営していたBLUE STYLE COMに載せたところ、アクセス数が急に増えました。最初は1日一桁だったんですが、突然100を超えるようになったんですよ。

 それまでは主にプログラム関係の情報を載せていたんですが、ほとんどの人はメインコンテンツと全然関係ないビルの写真を見に来ているわけです。それで「もっとビルを出さないと申し訳ないな」と考えるようになって、今のようなビルサイトになっていきましたね。今では、最初の痕跡はタイトル以外まったく残っていません(笑)

なかやん氏。現在は在宅プログラマーとして活動する傍らで、高層ビル撮影に勤しむ。「高層ビルは人の匂いがあまりしないほうがいいですね。マンションなら布団を干していない状態のほうが好きです」とのこだわりを持つ


―― なるほど。では月島の景色がきっかけで高層ビルに目覚めたわけですか?

なかやん いえ、興味自体は物心ついたときからあったみたいです。私は学生時代まで札幌に住んでいたんですが、子供の頃は周囲に何もないような感じだったんですよ。そこに10階建てのマンションができたら「おお、すげー!」と喜んだり、マンションのチラシが家に届いたら階数をチェックしたりしていました。

 そういうふうに育ったので、上京したときは本当にすごく至福でしたね。なんというか無数の高層ビルが剣山みたいに建っているのが好きなんですよね。


―― 幼少時代からの嗜好が開花したわけですね。ということは、BLUE STYLE COMのビルサイト化は早かったんじゃないですか。

なかやん そうですね。ビルを紹介しようと決めた後は、新宿や横浜の有名どころはすぐに撮影しましたね。それからも地方に遠征するなど、割とコンスタントに活動できています。それまではいくつかサイトを立ち上げても長続きしなかったのですが、BLUE STYLE COMは特に意識することなく続けられていますね。


―― 現在までで約2000件の高層ビルが紹介されていますが、どれくらいのペースで撮影しているんですか?

なかやん 晴れの日に数点まとめて撮影しています。1回の取材でできる限り多くのビルを撮りたいという意識があるので、1棟につき3~4枚撮って次に行くという感じですね。

 ただ、1枚の写真にビルの全景を収めたいというこだわりがあるので、撮影ポイントを探るのにある程度時間がかかります。広角レンズで撮る手もありますが、全体がゆがんでしまうので滅多に使いません。基本は標準ズームレンズで撮れるポイントを探して回っています。

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