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パワポで極める「ビジネス極意」 第6回

「1枚でなければ、5枚!」良い企画書の条件

2009年04月06日 06時00分更新

文● 竹島愼一郎

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特殊なレイアウト

 繰り返しになりますが、「5枚プレゼン」はレイアウトフリーの企画書です。レイアウトを自由に決めていいということは、「企画書の形はこうあるべき」という既成概念を崩して考えていいということでもあります。

 「上下にバー型」と「四辺を囲む型」以外にも、大胆な発想で空間を自由に使ったものが考えられます。たとえば下図左側のように、大写しの写真の上にテキストを載せたものや、写真を映像に見立ててナレーションなどのスペースを設けた右側がその代表例です。

バックに写真型

バックに写真型。イメージ写真との相乗効果が期待できる

絵コンテ型

絵コンテ型。写真、ナレーション、情景説明に分けた

いずれもレイアウトフリーの特徴を生かした斬新な発想の企画書例である

 →→→ 自由な発想のアイデア重視型


 「1枚企画書」ほどではありませんが、タテ型も考えられます。たとえば、スケッチブック上にテキストやイラストを書き(描き)入れたようなイメージを出したいというときには、レイアウトもスケッチブックを模してタテ型を採用するといいでしょう。

タテ型

タテ型。スケッチブックを模したのでタテにした

2枚1組型

2枚1組型。上が映像で、下がナレーションである

 特殊なものとしては、ヨコ型のものを2枚1組にして印刷するという方法も考えられます。これは上下の絵をひと組にして何かを表現するもので、この例のように映像とコメントに分け、ちょうどサイレント映画のような雰囲気を出す企画書で活用できます。

 両方ともタテ型ですが、左はタテでなくてはならない必然的な理由があるもの(スケッチブックのメタファーを利用)、右はヨコ型のページ2枚分を上下に並べて何かを言い表わそうとしたものです。このタイプはさまざまな応用が可能なので、自由に発想して活用するといいでしょう。

 →→→ 特殊な効果を狙ったタテ型


 2枚1組で機能の説明をするときもこの方法をとると、両者の違いの部分に注目してもらえるので、余計な説明がなくても容易に企画内容を理解してもらえます。

 以上のレイアウトについては、第3回以降で実例とともに見ていくことにします。

 次回は、5枚プレゼンのレイアウトの肝と言える「トップとボトム」「流れのデザイン」などを解説する予定です。


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