撮影した動画を画面全体で再生表示
「PEG-NX70V」は、「PEG-NR70V」と同じくヒンジ部分に回転式デジタルカメラを装備する。画素数が31万画素に増加したほか、静止画に加えて音声付きの動画も撮影できるようになった(写真8、9)。2倍デジタルズーム機能や、薄暗い所で撮影した画像を自動補正する機能も搭載する。
写真8 動画撮影ソフト「Movie Recorder」を起動。2倍デジタルズーム機能も備える。 | 写真9 手のひらの画面いっぱいで見る動画は、スペック表の数値以上に、迫力を感じる。サイバーショットで撮影したMPEGの動画や、「Giga Pocket」を使って録画したTV番組も、メモリースティックに記録すれば「PEG-NX70V」で再生できる。 |
動画の撮影には「Movie Recorder」という新開発のソフトを使い、撮影した動画はMPEG-4形式準拠の“Movie Recorder”形式で記録される。128MBのメモリースティックを使えば、160×112ドットの標準モードで最大約120分の動画撮影ができる。
動画の再生には「Movie Player」というソフトを用い、320×480ドットの液晶ディスプレーを横長に構えて、全画面に拡大して再生表示が可能だ。撮影した動画を、その場で手軽に、手のひらいっぱいの画面サイズで見られるのはなかなか楽しい。
ただ、動画ファイルの記録・再生が行える外部メディアはメモリースティックだけで、より大容量なメディアが出揃っているCFメモリカードが使えないのは残念だ。
多機能化にあわせて
電池のスタミナもアップ
PDAとして最も気になる「PEG-NX70V」の電池寿命だが、ワイヤレス通信機能の電力消費に関して、編集部で行ったランダウンテスト(※2)では、3時間2分の連続した使用が可能であった。前機種の「CLIE PEG-NR70V」に通信アダプターを接続して同様の環境で行ったテストよりも、30分以上伸びている。また、音楽再生でのランダウンテストも行ったが、こちらは6時間59分の連続した再生が可能であった。
※2 ランダウンテスト ワイヤレス通信機能の電力消費テストは、異なる二つの大容量のWebサイトに、10秒ごとに交互にアクセス。バックライトはオンにした状態でバッテリ切れになるまで行った。通信カードは「PEGA-WL100」を使用。もうひとつの音楽再生機能の電力消費テストは、ホールドスイッチをオンにし、画面表示をオフにした状態で連続再生したもの。いつでもどこでもWebアクセスが可能になった「PEG-NX70V」は、現在発売されているPalmデバイスの中で最も高性能なデバイスと言ってよい。また、多彩な機能を支えるスタミナもあるので、趣味の利用だけでなく、ビジネス用途でも十分活躍しそうだ。
写真10 “ソニースタイル”が販売する本皮の「PEG-NX70V」ケース。背面には、通信用カードを収めるポケットが付いている。 |
PEG-NX70Vの主なスペック | |
製品名 | PEG-NX70V |
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CPU | PXA250-200MHz(Intel) |
メモリ | 16MB(SDRAM)+16MB(フラッシュメモリ) |
画面表示 | 320×480ドット/6万色 |
液晶モニタ | 透過型カラーTFT(バックライト付き) |
バッテリ(連続表示時間) | 専用リチウムイオン充電池(約10日間:1日30分使用、約4.0時間:音楽連続再生時) |
接続端子 | USB、IrDA、メモリースティックスロット、通信用カードスロット(CF TypeII)、AVリモコン用ポート、ステレオヘッドフォン端子 |
本体サイズ | 72.3(W)mm×23.5(D)×136.0(H)mm |
重量 | 約220g |
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