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MI-E25DC

MI-E25DC

2002年06月11日 09時40分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・佐久間 康仁

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MI-E25DC

シャープ

オープンプライス

ビデオ録画/再生機能に注力した「MI-E21」から半年余り。今度の新キーボード・ザウルス「MI-E25DC」は、有効31万画素CMOSのデジタルカメラを背面に搭載し、撮影した画像をその場でメールできる行動派の携帯情報端末だ。

MPEG4形式の動画撮影も可能

写真1 キーボード部分をMI-E1と比較。ボタンやキーボードなどは、MI-E21からとくに変更はないが、「ライト」長押しの「カメラ」ボタンは、ほかのアプリの使用中でもカメラ撮影モードに切り替えられて便利だ。
 MI-E25DCの一番の特徴は、背面にあるデジタルカメラ部だ(写真2)。キーボードやボタンレイアウトなど、表側の外観はほとんど変わらず、右端のライトボタンが長押しで「カメラ」(撮影ソフト起動)になり、左下にある決定ボタンの下に「with Digital Camera」のプリントが追加された程度だ。カメラが付いたため、本体が厚くなり重さも増したと思われるかもしれないが、長さと幅は従来と変わらず、厚みが19.8~22.8mmと2.8mmほど増したものの重量は190~208g(2g増)に留まり、手に持ったときの印象はさほど変わらない。実機を横から見ると上に行くほど(わずかだが)厚みが増すくさび形で、カメラ部のみ1mm程度の出っ張りになっている。レンズにシャッターはなく保護用パネルは付いているものの、基本的にはむき出しだ。そのため、机などに無造作に置いてもレンズを傷めないように、背面の上端2カ所に突起があり、レンズ部が浮くように工夫されている。



写真2 本体背面。バッテリ容量は950mAhで、編集部でMP3データの連続再生(画面表示なし)ランダウンテストでは、約10時間30分という結果だった。音楽再生ではCLIE PEG-NR70V(約7時間)を大きく上回る。
 カメラの使い方は至って簡単で、初期状態で「ホームインデックス」に登録されている「カメラ」(静止画撮影)または「ビデオカメラ」(動画撮影)を起動するだけ。固定焦点パンフォーカスだが露出は±9段階に調整でき、絞り設定の代わりに「人物」「風景」「自動」の3つの撮影モードが用意されている。撮影サイズは640×480/320×240/160×120ドットの3段階で、さらにフレームを4/16/64分割して記録する連写機能(約0.3~0.5秒間隔)も持っている。撮影した画像は「フォトメモリー」で確認するほか、「アドレス帳」の顔写真に登録したり、起動時のオープニング画面に設定するほか、メールに添付して送信や、シャープスペースタウンの簡単Webサイト作成サービス「まちこみ倶楽部」に画像を掲載、インターネットストレージサービス「デジタルトランク」などにアップロードができる。特に便利なのがJ-フォンの写メール端末に送る場合で、「画像を携帯電話に送信する」ボタンをチェックしておくと、リサイズやファイルサイズの縮小を自動的に行ってくれる。



撮影サンプル1~3。レンズが小さいため周辺部に多少の歪みが見られるものの、屋外/室内ともに色再現性は従来のデジタルカメラカードより高い。画像付きメモとして大いに活躍できる。

 動画撮影は本体のみでは音声録音ができないものの、ボイスレコーダーキット「CE-VK1」を使えばモノラル音声を合わせた記録が可能。記録サイズは160×120ドット、MPEG4形式で圧縮され、画質優先のファインモードでは約7.5fps(最大20秒)、録画時間優先のノーマルモードでは約3fps(最大1分)の録画が可能となる。動画もメールに添付して送信が可能だが、ファイル形式が異なるためムービー写メール(こちらはNancy形式)では再生できない。
 カメラ機能自体は、従来のザウルスでもCFスロットに装着する「デジタルカメラカード」(2万4000円)として用意されているが、MI-E25DCではCFスロットにP-in Comp@ctなどデータ通信カードを装着したままでカメラが利用でき、撮ってすぐに送る、という使い方ができる。

 カメラ機能自体は、従来のザウルスでもCFスロットに装着する「デジタルカメラカード」(2万4000円)として用意されているが、MI-E25DCではCFスロットにP-in Comp@ctなどデータ通信カードを装着したままでカメラが利用できるので、撮ってすぐにメールで送る、というよりアクティブな使い方ができる。

図 メールを受信した際、本文を範囲指定すると自動的に「スケジューラ」「To Doリスト」への登録ボタンが出て、1クリックで入力できるようになった。ただし、本文中の日付を自動判別するわけではなく、自分で指定する必要がある。
 また、細かいところでメールで送られてきたスケジュールや予定などを「スケジューラ」「To Doリスト」に簡単にコピーできるMOREソフトが標準搭載されるなど、各アプリケーション間の連携機能が強化され、PDAとしての完成度はさらに上がっている()。

 ライバルのCLIEが最新機種(PEG-NR70V)ではカメラとキーボードを搭載するなど、猛烈な追い上げを見せているが、このCLIEを短時間触ったところ、キーボードの出来やWebブラウザの完成度、CF&SDスロットを標準搭載、無線LAN対応(CFタイプの無線LANアダプタドライバ&ユーティリティを標準添付)など、まだまだザウルスのほうが一枚上手という印象はある。ただし、画面表示ではCLIEのほうが320×480ドットと高解像度で、シンクロソフトとクレードルによってPCとの連携も楽に行えるなど、ザウルスにも取り込んでほしい要素は少なくない。カメラを内蔵することで活躍の場は確かに増えるが、次世代ザウルスには本家PDAとしての更なる飛躍を期待したい。


MI-E25DCの主なスペック
製品名 MI-E25DC
CPU 32bit RISC(動作クロックは非公開)
メモリ 32MB(DRAM16MB+フラッシュメモリ16MB、ユーザーエリア約15MB、初期出荷状態約7MB空き)
表示 3.5インチフロントライト付き反射型TFT液晶、240×320ドット/6万色
インターフェイス CFカード(TypeII)、SDカード(CFメモリカードとの併用は不可)、オプションポート16(シリアル端子)、IrDA(最大115kbps、通信可能距離約15cm)、ヘッドフォン端子(ステレオ、スピーカは内蔵せず)、ACアダプタ
電源 リチウムイオン充電池(カレンダー連続表示11時間、P-in m@sterでの連続データ送受信2時間30分)
サイズ 74(W)×138(D)×19.8~22.8(H)mm ※スライド式キーボードを閉じた状態
重量 約190~208g

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