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CLIE PEG-N700C

CLIE PEG-N700C

2001年04月02日 22時31分更新

文● 小林

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CLIE PEG-N700C

ソニー

オープンプライス
4万9800円(SonyStyle価格)

ソニーブランドのPalmデバイス「CLIE」(クリエ)に、待望の新モデルが登場した。新機種では、ATRAC3対応の音楽再生機能の搭載や320×320ドットの高解像度表示への対応など、エンターテインメント機能を大幅に拡張。本体デザインも一新され、ビジネス色の強かった従来機とはまったく異なる印象を持つ1台に生まれ変わった。

新生CLIE 「PEG-N700C」。サテンシルバーのフロント部はアルミ合金で高級感を演出。上部のSONYロゴを浮き彫りにするなど、細部へのこだわりが感じられる。本体サイズは従来機とほぼ同等だが、重量は約40g増加。ずっしりとした重みと金属特有のひんやりとした感触が、これまでにない質感をかもしだしている。

音楽再生機能を搭載した
PDAウォークマン

本体に付属するリモコン。尖った先端はスタイラスの代わりにもなる。音楽を聴きながらちょっとした操作を行いたい際に便利だ。

 新機能の第一の目玉はATRAC3対応の「音楽再生機能」である。ATRAC3はMDの長時間録音モード(MDLP)などで用いられている音声圧縮方式で、MP3とほぼ同等の音質を半分程度のデータ量で実現できるのが特徴だ。
 機能的には、同社のメモリースティックウォークマンなどと同等で、PC側で作成した音楽データを、著作権保護機能(MagicGate)に対応した白いメモリースティックにコピーして使う。圧縮時に選べるビットレートは132/105/66kbpsの3種類で、記録時間は、容量64MBのメモリースティックを使用した場合、それぞれ約60/80/120分となる。



メモリースティックは著作権保護機能に対応した白いものを使用する。別売で64MBの実売価格は1万3800円前後。

 音質は良好で、高音部の表現なども非常にクリアだ。ATRAC3データのデコード処理は、CPUではなく専用のDSPが担当するため、予定表やゲームなどのアプリを同時に使用したり、液晶をOFFにした状態でも音楽を聴くことができる。本体にウォークマンでおなじみの「HOLD」ボタンも装備されているのもソニーらしい配慮と言えるだろう。
 気になるバッテリ寿命は、液晶をOFFにした状態で約11時間(バックライト点灯時は最大3時間)。消費電力の少ないDSPを採用し、かつ大容量のリチウムポリマー電池を採用するぶん、MP3再生機能を搭載した他社のPDAや一般的な携帯プレーヤ(4~8時間程度が標準)と比較してもかなり長時間の音楽再生が可能となっている。

思わず目を見張るハイレゾ液晶

 新機能の第二の目玉は、縦横の解像度を従来の2倍(320×320ドット)に拡張した「High Resolution」液晶の搭載だ。

 液晶パネルは従来の半透過型TFT液晶から、明るくコントラストがはっきりとした反射型TFT液晶に変更されており、屋外で外光の反射を利用した場合、やや暗めの室内でフロントライトを使用した場合のどちらでも画面は非常に見やすい。「液晶の暗さ」は従来機の弱点だっただけに、非常に嬉しい改良点と言えるだろう。

 高解像度化の効果は、日本語フォントや地図のきめ細かさを見れば一目瞭然だ。表示色は256色のままだが、画素ピッチが約150ppi(0.16mm間隔)と高精細なため、階調の表現力も格段に向上している。その繊細さは、6万色をサポートする「ザウルス MI-E1」など、液晶の美しさに定評がある他社のPDAと比較しても、まったく引けをとらないレベルである。

 ただ、扱うデータ量が増えるぶん、画像表示が若干もたつくのも事実。特に複数のアプリケーションを切り替えて使う際には明らかな遅延を感じる。それでも一般的なPDAの水準から見れば高速な部類に入るのだが、Palm OSのサクサクとしたレスポンスに慣れてしまったユーザーは多少の違和感を感じる部分かもしれない。

 なお、高解像度化はOSを独自に拡張することで実現されたものだが、PEG-N700CはPalm OS標準の160×160ドットの解像度も従来どおりサポートする。アプリケーション起動時にOSが自動的に高解像度表示の対応/非対応を識別する仕組みとなっており、お気に入りのPalmwareを使い続けることももちろん可能だ。

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