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【WPC 2002 Vol.8】西2ホールではキーボード付きLinuxザウルスやビクターの静止画/動画サーバーに注目

2002年10月18日 06時26分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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WPC EXPOメインシアターの右脇を抜けてゲートをくぐると、すぐ右手のSo-netブースでピンクのクマ“モモ”の着ぐるみが出迎えてくれる西2ホールでは、まずシャープ(株)のキーボード搭載“Linuxザウルス”に来場者の注目が集まった。IT関連および電子技術・製品の展示会“CEATEC”では詳細が明らかにされなかったが、WPC EXPOでも詳しいスペックなどは公開されなかった。これは、「細部のスペックが未確定のため」(シャープ担当者)と言うが、いくつか質問を交わした印象では年内発売はほぼ確定的で早ければ11月中にも製品発表がありそう、という感触を得た。製品の位置付けとしては、すでに発売中の『SL-A300』の上位機にあたり、価格もSL-A300より高くなる見込みだが、ペンによる手書きだけでなくキーボードでも文字入力ができるメリットは大きく、PDAファンの期待度はますます高まりそうだ。

キーボード付きLinuxザウルス ペンタッチスタイル
“キーボード付きLinuxザウルス”。実機を触ることはできなかったが、外観を見ただけでもCEATECでの展示品よりも確実に完成度が上がっていることが分かる液晶パネルを反転して閉じると、ペンタッチスタイルに変形する。SDカードスロットはヒンジの付け根部分(写真の左側面)に、CFスロットは上面に配置されている

日本ビクター(株)のブースでは、(株)ピクセラが開発し、ビクターから発売される静止画/動画サーバー『ピクチャーステーション』が面白い存在だ。単体でブロードバンドルーターとして機能するほか、本体にはLinuxがインストールされており、USBケーブルでビクターのDVカムコーダー『GR-DVP9』に接続すると、自動的にSDメモリーカード内の動画(MPEG-4)/静止画を読み込み、サムネイルを並べたウェブページを作成、パソコンのウェブブラウザーで内容を一覧できるというもの(サムネイルをクリックすると、画像がオリジナルサイズで表示される)。携帯電話向けに縮小画像も自動作成され、パソコンがない環境でも閲覧が可能。HDDは内蔵せず、PCカードスロットとCFスロットを1つずつ装備する。CFスロットには128MBのCFカードを標準搭載(ここにOSが入っているため、空き容量は90MB程度)しており、PCカードスロットにメモリーカードを装着して記録容量を増やせるほか、無線LANカードを差せば無線LANアクセスポイントとしても機能するという。価格や発売時期は未定。

ピクチャーステーション ビクターのお姉さん
『ピクチャーステーション』(写真右)が自動作成したウェブページを、ビクターのミニノート“インターリンク”『MP-XP7220』で表示しているところ対応するDVカムコーダーは、今のところビクターのお姉さんが持っている『GR-DVP9』のみ

(株)タカラのブースでは、大きめのコンパクトのような形状をしたTV電話『IPテレビ電話』が参考出品されていた。発売は来年以降で、想定価格は5万円前後と、玩具店に置かれる製品としては高価だが、フタをあけた中央に3.5インチカラー液晶パネルの縦型画面、その上にカメラ、左脇にスピーカーがあり、台座側にはカーソルキーや電話機と同じ配列の10キー(かな入力も携帯電話と同様に10キーで行なう)を配置。一見しただけでも機能が分かりやすいのが特徴だ。背面はEthernetポートと電源(ACアダプター)のコネクターのみで、すでにブロードバンド・インターネット環境のある家庭なら、Ethenetケーブルと電源をつなぐだけでTV電話が利用できる。ウェブブラウザーやメール機能も搭載しており、閉じると中央にデジタル時計が表示され、メールやTV電話の着信があるとドーム状のフタ全体が明滅して知らせてくれるという。展示されていた製品は、実際にTV電話として稼働し、画面の中央に相手の顔(カメラの映像)が、右下に自分のカメラの映像が表示される。パソコンで高精細な画面に見慣れていると、液晶画面の解像度(表示解像度は240×320ドットだが、動画は120×160ドット程度に圧縮)にやや粗さを感じるが、相手の表情を見分けるには十分で、何より操作の分かりやすさが非パソコンユーザーに受けそうだ。

IPテレビ電話 タカラのお姉さん
目測で直径18cm程度とかなり大きいがコンパクトのような形状のTV電話、タカラの『IPテレビ電話』カラーリングは青とピンクの2種類が用意されていた。着信時には青いフタ部分が光って知らせる

このほか、(株)ゼンリンデータコムは16日にリニューアルを行なったネットワーク対応地図配信サービス“Zm@p on net”を出展。従来よりもスタイリッシュでカラフル(全7色)になった“スキン機能”や、地図上でカーソルを動かして出発点/到着点を指定すると自動的に最適ルートを探し出す“ルート検索機能”、検索結果をキャッシュしておきインターネットに接続できない環境でも事前に調べた結果を閲覧できる“オフライン表示機能”など使い勝手の向上が図られている。利用料は月額300円で、パソコンのほかにPDA(Pocket PC 2000/2002、およびザウルス)や各種携帯電話でも閲覧できるサービスを展開しているほか、今冬には通信対応カーナビゲーションへのデータ転送も予定している。

Zm@p on net ゼンリンデータコムのお姉さん
インターネット対応地図情報配信サービス“Zm@p on net”。ノートパソコンの画面は、新しいスキンで表示している機能は一部制限されるが、PDAや携帯電話でも地図情報の閲覧が可能。外出先でちょっと確認したいときには便利だ

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