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【WPC 2002 Vol.10】ソニーブースの目玉は、巨大ラッテと“COCOON”進化形――東館1~3ホール

2002年10月18日 22時37分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ソニーブース
犬ロボット“AIBO”のラッテが風船を配っているソニーブース。ちょっと大きすぎて怖いです

東館3ホールの奥に大きなブースを構えたソニー(株)/ソニーマーケティング(株)は、ユーザーの視聴した番組の傾向を覚えて自動的に取り込むHDDビデオレコーダー“COCOON(コクーン)”の進化形として、“ワイヤレスレシーバータイプ”“ディスクレコーダータイプ”“シアターシステムタイプ”の3バリエーションモデルを参考出品した。

COCOONデモ COCOONワイヤレスレシーバーモデル
“COCOON”デモの風景COCOONの進化形の1つとして参考出品された“ワイヤレスレシーバーモデル”
COCOONディスクレコーダーモデル COCOONシアターシステムモデル
同じく“ディスクレコーダーモデル”4.1チャンネルスピーカーがセットになった“シアターシステムモデル”

いずれもコンセプトの説明にとどまるもので、発売時期や価格などは未定だが、中でもワイヤレス液晶TV“エアボード”スタイルのワイヤレスレシーバータイプは、ほかのビデオデッキ的な本体とは異なる縦置きの筐体で特に印象的だった。

コンボタイプの無線LANカード
VAIOロゴの入ったIEEE802.11a/b両対応の無線LAN PCカード

同じくソニーブースでは、IEEE802.11a/b両対応のPCカード型無線LANアダプターが参考出品されていた。説明員によると発売日や価格などの詳細はまだ公表できないとのことだが、対応OSはWindows Me/2000/XPで、128bit/64bitのWEP(Wired Equivalent Privacy)によるデータ暗号化に対応し、無線LANアダプターの互換性基準“Wi-Fi”(Wireless Fidelity)の認証も取得予定という。

『DV-W22E』 『DW-227PU』 『DV-W50E』
ノート内蔵用のDVD Multiドライブ『DV-W22E』ポータブル外付けタイプのDVD Multiドライブ『DW-227PU』5インチベイ内蔵用のDVD-R/RWドライブ『DV-W50E』

ソニーブースの向かい側に位置した(株)ティアックシステムクリエイトでは、“DVD Multiドライブ”2製品(ノート向けのスリム内蔵型/ポータブル外付け型)とDVD-R/RWドライブ(5インチベイ内蔵用)が参考出展されていた。これまでティアックは記録型DVDを出しておらず、その動向が注目されていただけに、今回DVD-R/RWとDVD-RAMに対応したDVD Multiドライブを参考出展したのは大きなニュースだ。12.7mm厚のスリム内蔵型DVD Multiドライブ『DV-W22E』と、USB 2.0接続のポータブル外付け型『DW-227PU』のメディア別の書き込み速度は、DVD-R 2倍速/DVD-RW 等速/DVD-RAM 2倍速/CD-R 16倍速/CD-RW10倍速。内蔵用DVD-R/RWドライブ『DV-W50E』は、DVD-R 4倍速/DVD-RW 2倍速/CD-R 16倍速/CD-RW 8倍速というスペック。DV-W22EとDV-W50EはOEM向け専用モデル、DW-227PUは同社から市販される予定だが、いずれも発売日や価格は未定。

『PIX MPTV/U2W(CaptyTV/USB2.0 for Win)』 ロープロファイルPCI対応TVチューナー&キャプチャーカード ノート内蔵用TVチューナー&MPEGキャプチャーボード
USB 2.0接続の外付けMPEG-1/2キャプチャーボックス『PIX MPTV/U2W(CaptyTV/USB2.0 for Win)』ロープロファイルPCI対応TVチューナー&キャプチャーカード(名称未定)『DynaBook G6/U18PDEW』にも採用された内蔵用TVチューナー&MPEGキャプチャーボード

東2ホールの中ほどにある(株)ピクセラのブースには、TVチューナー搭載のハードウェアMPEG-1/2キャプチャーカードの新製品がずらりと並んだ。同社は富士通や日立、エプソンダイレクトなどのTV録画パソコンにキャプチャーカード&ソフトをOEM供給している実績があり、各社の要望に応じて静音性の高い流体軸受けファンに変更するなどのカスタマイズも行なっている。展示品の中で、特に興味を引いたのがUSB 2.0接続の外付けMPEG-1/2キャプチャーボックス『PIX MPTV/U2W(CaptyTV/USB2.0 for Win)』と、ファンレスでロープロファイルPCIスロット対応のTVチューナー&MPEGキャプチャーカード(名称未定)だ。PIX MPTV/U2Wは、従来製品(PIX MPTV/U1W)をUSB 2.0のHigh Speedモード(最高480Mbps)に対応したもので、録画時のビットレートの向上が見込まれる。12月発売予定で、価格は未定。ロープロファイルPCI対応TVチューナー&キャプチャーカードは、省電力設計の富士通製エンコーダーチップを採用することで、ファンレスによる静音化を実現したという。ロープロファイルPCI対応なので、コンパクトデスクトップなど拡張スロットに制限のあるパソコンでもTV録画が行なえる。価格は未定で、発売予定時期は2003年初旬。このほか、東芝が15日に発表した『DynaBook G6/U18PDEW』にも採用された、“マルチスタイルベイ”用のTVチューナー&MPEGキャプチャーボードも参考出展されていた。このボードはベイ内部のコネクターでUSB 2.0接続しており、仕様が合えば多目的ベイを搭載したほかのノートパソコンでもTVチューナー&MPEG-1/2録画を実現するオプションとして登場する可能性もあるという。

“EXPOコンシェルジュ”
特設の相談コーナー“EXPOコンシェルジュ”

カシオブースに向かう手前、東1ホールの入り口付近には、特設の相談コーナー“EXPOコンシェルジュ”が用意されている。これはパソコン購入前の機種選択や使い方などの個人ユーザーの悩みから、企業のシステム管理者の導入/運用やIT教育に関する質問まで、パソコンやITに関する相談を幅広く受け付けるというもので、日本インターネットプロバイダー協会/PCオープン・アーキテクチャー推進協議会など13社/7協会から担当者が回答するという。初日には60人くらいの相談者が訪れたということだが、こうした幅広い相談に応じてくれるサービスは今後の展示会・イベントでも設けてほしいところだ。

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