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【WPC 2002 Vol.9】ThinkPad10年の歴史と現在、将来に向けた展示を展開する日本IBMブース

2002年10月18日 11時35分更新

文● 編集部 内田泰仁

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東6ホールの奥にブースを構える日本アイ・ビー・エム(株)は、今年で誕生10年を迎える“ThinkPad”シリーズの代表的な製品などを展示した。

日本IBMブース。看板シリーズの“ThinkPad”はこの10月で10周年を迎えた

年表のようにThinkPad10年の歴史を振り返る歴代ThinkPadの展示コーナーでは、初代の『ThinkPad 700C』に始まり、バタフライキーボードを搭載し、ニューヨーク近代美術館もコレクションしているという『ThinkPad 701C』、高い人気を集めた『ThinkPad s30』などの実機を見ることができる。改めて各世代を見比べると、テクノロジーが大きく進化してもかわらない“ThinkPadらしさ”を感じられるだろう。もちろん、10年の節目に登場した記念モデル『ThinkPad 10th Anniversary Limited Edition』も展示されている。

キーとなる各世代の製品が展示されている歴代ThinkPadコーナー向かって一番左側に展示されているのが現時点での最新モデル『ThinkPad 10th Anniversary Limited Edition』

ThinkPad以外の目を引く製品は、参考出品されていた時計型コンピューター『WatchPad』。すでに世に出ていたARMアーキテクチャーのCPU搭載の『WatchPad 1.5』に続き、今回はPowerPC搭載の新型、『WatchPad 2.0』がお目見えした。2.0では、PowerPCを採用したことで低消費電力化や低発熱化がさらに進み、メイン基板の小型化が図られているという。『WatchPad』自体を製品として出荷する予定は今のところないというが、ここで培われた小型コンピューターの技術やメイン基板は、さまざまな組み込み型機器に転用できるものだとしている。

『WatchPad 2.0』。ちょっと大きめの腕時計程度のサイズ右が『WatchPad 2.0』のメイン基板、左はそれを元に設計された組み込み用の小型プラットフォーム『MPP310』

来場者参加型イベント“チャレンジセキュリティ”では、4段階のパスワードロックを見事にすべて解いた人になんとThinkPadを1台(希望のモデルなんでも!)をプレゼントしてしまうというThinkPadの強固なセキュリティー機能にチャレンジするという企画が実施されている。一見超太っ腹企画のように思えてしまうが、電源投入時のパスワードロック、HDDのパスワードロック、IBM特製のセキュリティーソフト『IBM Client Security Software』とセキュリティーチップによるログインパスワードロック、フォルダー内の暗号化されたファイルの解読、という4つのセキュリティー機能を突破しなければならないという超難解な問題。会期中にこのロックを全て外せる解答者はおそらくでないだろう……。ただ、不正解でも参加賞として『ThinkPad 701C』のスケールモデルがゲットできる。やっぱり太っ腹!?

4つのセキュリティー機能を全部突破したらThinkPadプレゼント! とはいえ、よほどの奇跡が立て続けに起きでもしない限り無理かと……

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