富士写真フイルム
6万3000円
(実売価格:5万円前後)
- 03-3406-2982(お客様コミュニケーションセンター)
- http://www.fujifilm.co.jp/
- http://www.finepix.com/
- 市価5万円で、38~228mmの光学6倍ズームを搭載したモデルを入手可能。
- コンバージョンレンズを使用できるのも魅力的。
- 本体がプラスチックで形成されているため、やや安っぽさを感じる。
- ビューファインダのため、ピントの山がわかりにくい。
●【ホールド感は良好】 グリップ部が大きくて、つかみやすい。ボディはプラスチック製。/●【光学6倍ズームを搭載】 35mmフィルム換算で38~228mmの光学6倍ズームながら、F2.8~3.0の明るいレンズを搭載。/●【レンズフードが付属】 レンズフードが標準で用意されており、沈胴レンズをぶつけてしまって光軸をずらしてしまう事故が起こらない。 |
「FinePix S2 Pro」ニュース(写真をクリックすると当該記事に移動します)。 |
「FinePix S602」レビュー。 |
富士写真フイルムの“FinePix Sシリーズ”はこだわりの撮影をしたいユーザーに向けた製品群だ。頂点はもちろんレンズ交換式の「FinePix S2 Pro」。第3世代のスーパーCCDハニカムを搭載しており、1200万画素での出力が可能だ。いっぽう、ハイエンドモデルは今春登場した「FinePix S602」だ。補完出力600万画素、光学6倍ズームを備えており、根強い人気がある。では、エントリークラスでのモデルはというと、同社のラインナップには存在しなかったのが実情だ。
今回登場した「FinePix S304」は、ローエンドモデルながら光学6倍ズームを搭載しており、高倍率ズームモデルを安価で使いたいというユーザーに向けた製品だ。メーカー希望価格は6万3000円となっており、市価は5万前後が予想される。もっとも激しいシェア争いをしている価格帯で勝負をかけるには、こういったほかの機種にない付加価値を搭載しなければならないのだろう。
●【調光センサーによるオートストロボを搭載】 ポップアップ式のストロボは手動で開閉するタイプを使用。 | ●【メディアにxD-Pictureカードを使用】 スマートメディアに代わり、新たに市場に登場したxD-Pictureカードを利用。 |
ただ、S304にはほかのSシリーズでウリになっていたスーパーCCDハニカムは搭載されておらず、1/2.7型324万画素CCDが採用されている。ハニカムで同画素数ならば600万画素で出力も可能なのに、と残念に思う人もいるとは思うが、S602との差別化のためには仕方がないのだろう。
さて、実際に触ってみたが、グリップ感のよさには驚いた。ボディ形状がL型のため予想はしていたのだが、右手の指にしっかりと引っかかり、ホールド感は抜群だ。またレンズの開放値もF2.8~3.0となっており、グリップ感の良さと相まって、高倍率の撮影でも手ブレは起きにくい。子供の運動会や学芸会など、近くに寄れないシチュエーションで力を発揮しそうだ。
●【ファインダは電子式を採用】 ファインダは0.33型のビューファインダタイプを使用しており、液晶モニタと同じ表示をさせることが可能。 | ●【単3で連続撮影が195分可能】 バッテリには単3×4本を使用。アルカリ電池使用時には、液晶モニタを使用して約300枚撮影可能。 |
FinePix S304の主なスペック | |
製品名 | FinePix S304 |
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撮像素子 | 1/2.7型有効324万画素CCD(正方画素) |
レンズ | フジノン光学式6倍ズーム、f=6~36mm(35mmフィルムカメラ換算時:38~228mm)、F2.8~3.0 |
シャッタースピード | 3~1/1500秒(オート) |
記録媒体 | xD-Pictureカード(16MBメディア1枚付属) |
記録画素数 | 2048×1536/1600×1200/1280×960/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.8型アモルファスシリコンTFT、約6.2万画素(視野率90%)、および0.33型カラー液晶ビューファインダー、約11万画素(視野率90%) |
動画記録 | 320×240ドット(最長60秒/10fps、音声付き)、160×120ドット(最長200秒/10fps、音声付き)、デジタルズーム可能 |
インターフェイス | USB(専用端子)、DC入力 |
電源 | 単3電池×4本(アルカリ乾電池、ニッケル水素充電池) |
本体サイズ | 約99.7(W)×69.3(D)×77.3(H)mm |
重量 | 約295g(非装備時)、約437g(装備重量) |
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