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Cyber-shot DSC-F717

Cyber-shot DSC-F717

2002年10月14日 00時00分更新

文● 行正 和義

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Cyber-shot DSC-F717

ソニー

オープンプライス
(予想実売価格12万円前後)

ソニーの「Cyber-shot DSC-F717」は、2/3インチ有効500万画素CCDと光学5倍ズームレンズ、赤外線暗視撮影機能などを搭載する同社デジタルカメラの最上位機だ。2001年に発売された「Cyber-shot DSC-F707」の後継機にあたり、細かな機能アップが図られている。

新型ボディで
さらに強力なコンパクト機に

前面
写真1 大きめのレンズ鏡胴部が特徴的だが、実際のレンズはひとまわり小さく、レンズ周辺にはレーザーホログラフィックAF補助光やナイトショット用赤外線投光部が配置されている。
Cyber-shot DSC-F707
写真A 「Cyber-shot DSC-F707」。写真をクリックすると当該記事に移動します。

 F717は、従来機「Cyber-shot DSC-F707」の後継機種にあたり、2/3インチ有効500万画素CCD、F2.0~2.4の明るい光学5倍(f=38~190mm)ズームレンズ、赤外線暗視撮影機能「ナイトショット」やレーザー光によるAF補助光、ボディよりも大きな可変アングル鏡胴部を持つ“L型フォルム”といった特徴はそのまま継承する(写真1)。

 F707からの主な変更点は以下のとおり。

  • AFや撮影時間など全体的なレスポンスの向上
  • 撮影時ヒストグラム表示
  • フォーカスリングでのズーム操作
  • AF枠が5点から選択可能
  • USB 2.0対応
  • オプションでワイド/テレコンバージョンレンズを発売

側面
写真2 側面にズームスイッチやAF/MF切り替えスイッチなどが配置されているが、先端部にあるフォーカスリングでもズーム操作が可能になった。

 レスポンスの向上は、F707と比べて起動時間が約2秒から約1.4秒になるなど、全体的な動作がクイックになっており、使っていて気持ちが良い。操作性に関しては、レンズ周囲のフォーカスリングがズーム機能を兼ねるようになったのが非常に便利だ。ズーム操作になるのはAF(オートフォーカス)時のみで、MF(マニュアルフォーカス)時のリング回転は従来どおりフォーカス操作となり、鏡胴左側面にあるT/Wスイッチでズーム操作を行う。もちろんAF時に側面のT/Wスイッチを使ってもいいのだが、リングでのズーム操作は直感的で使いやすく、細かなズーミング調整も的確に操作できる(写真2)。また、リングの回転方向のどちらを望遠/広角に切り替えるかをメニューから指定できるのはデジタルカメラらしく面白い機能だ。



背面
写真3 Cyber-shotシリーズお馴染みのマクロ/フラッシュ/セルフタイマ機能を兼ねるカーソルを持つ背面。液晶モニタの左側に縦に表示されているのがジョグダイヤルで操作できる機能で、もっとも上がAF枠位置の選択(画面中央にAF枠が表示)。

 AF枠は、F707の3点(中央と左右)に上下を加えて5点となった。オートモード時は水平3点の自動認識を行い、シャッターボタン前のジョグダイヤルを用いてAF枠を自動→中央→左→右→上→下と切り替える。AF点の指定は多くのデジタルカメラが採用している方法であり、構図によっては重宝する。ただ、AF枠の移動は一方向のみで、できればAF枠がダイヤル回転に伴なって循環して欲しかった(写真3)。  また、2001年秋以降のCyber-shotシリーズと同様に、プリセットホワイトバランスが室内/屋外の2パターンから、太陽光/曇天/蛍光灯/電球に増えているほか、従来のシーンモード(風景/夜景/ポートレート)に「夜景&人物」(スローシャッター+フラッシュ発光)が加わった。



上面
写真4 L型ボディが特徴的な本体上面。モードダイヤルにフルオート撮影ポジションが追加されたほか、ホットシューに接点が追加されている。

 このほか、モードダイヤルのオート撮影ポジションが従来1つだったのが、「AUTO撮影」と「P撮影」となった。AUTOは記録画素数設定程度しかできないフルオート、P撮影はホワイトバランスや露出変更も可能なポジションであり、初心者に撮影を頼む際には完全フルオート撮影にしておくと単純な撮影ミスを防げるだろう(写真4)。

 本体上部にあるホットシューは、F707では単に取り付け金具であったのが、F717ではシンクロ接点付きのものになり、オプション(1万6800円)のフラッシュをシャッターボタンと連動してフラッシュを発光できるようになった。しかし、明るさに応じてフラッシュ発光量を調節する自動調光のためにはF707同様に本体のアクセサリ端子(ACC端子)とフラッシュを別途ケーブルで接続しなくてはならない。

 新たにワイド/テレコンバータ(各2万8000円)、新型の花型フード(5500円)がオプションとして追加された。新しい花形フードはネジ込み部分とフード部をワンタッチで脱着でき、逆向きに装着することでコンパクトに携帯できるのは便利だ。ただ、レンズ部の周囲にAF補助光投射部や赤外線投光器があるため、ワイド/テレコンバータを装着するとレーザーホログラフィックAFとナイトショットが使えなくなるのは少々残念だ。

 連写は約3コマ/秒で最大3コマで、F707(約2コマ/秒で最大3コマ)よりも高速化しており、特にブラケット撮影を使う際に撮影時間が短いのがありがたい。ただ、このクラスのデジタルカメラとして最大3コマという連写枚数はやや少ない感があり、記録画素数を1クラス(2560×1920→2048×1536/1280×960ドット)下げてでも4コマ以上の連写を用意してほしかった。気になったのはシャッターを一瞬押しただけでも3枚連写してしまう点だ(F707でも同様)。3枚の連写後にデータを書き込んでから(約10秒)でないと次の撮影に移れないが、多くのカメラのようにシャッターボタンを押し下げている間のみ連写が効くようにしてくれたほうが、シャッターを押してすぐに撮影ミスと分かった際にも対応しやすい。また、連写中は液晶モニタ/液晶ビューファインダともにブラックアウトするため動く被写体に追従しにくいのも少々使いにくく感じる。

 画面左上に表示される小さなアイコンとジョグダイヤルで設定するAF位置や露出モードと、メニューとカーソルキーで選択することで設定するその他のメニューが機能分離しているのは従来どおりだが、慣れるとジョグダイヤルでの操作が非常に簡便なので、もっと多くがジョグダイヤルのみで設定可能でも良かっただろう(メニューを呼び出しての操作中はジョグダイヤルが機能しない)。



電池室&メモリースティックスロット
写真5 バッテリおよびメモリースティックスロットは従来から変更なし。インフォリチウムバッテリにより残り利用時間の目安が液晶モニタに表示されるのもCyber-shotシリーズの利点だ。

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