DiMAGE 5は、2001年6月に発売されたハイスペックデジタルカメラ「DiMAGE 7」の姉妹機にあたる。DiMAGE 7が2/3インチ有効495万画素CCDを搭載するのに対し、DiMAGE 5は1/1.8インチ有効316万画素CCDを搭載する普及モデルになるが、光学系以外の機能はほとんど共通だ。
操作性重視の武骨なスタイル
各種のダイヤルやレンズ周囲のマニュアルフォーカスリングがわかるフロントビュー。APOと表記された大径レンズが魅力だ。 |
鏡胴部を延長したようなボディ左半分と、ホールドしやすいグリップで構成される本体は操作しやすい。グリップ部は梨地仕上げの樹脂製だが、もう少し大きいかラバー系の素材のほうが握りやすかっただろう。 |
標準で付属する花形フードをレンズに装着して望遠状態に、フラッシュを発光可能に状態に、液晶ビューファインダをウエストレベルポジションとした。 |
操作上での違いとしては、撮影時に画像中央部を拡大表示する「電子マグニファイヤー」機能が省略されているのみだ。 ※1 APOレンズ レンズは光を屈折させて焦点を合わせるが、屈折率は光の波長によって異なるため色の違いにより焦点距離も異なってしまう。これを色収差といい、たとえば青紫で焦点を合わせても赤色はぼやけた画像となる。素材の異なるレンズを組み合わせるなどして全波長の焦点を一致させる設計がされたレンズをアポクロマート(apochromat)レンズ(通称APOレンズ)、異常(低)分散レンズ、EDレンズ、LDレンズ、蛍石レンズなどと呼ぶ。
液晶は表示が少々粗く、フォーカスの確認は液晶モニタ/液晶ビューファインダ共に難しい。フォーカス確認のために中央部を拡大表示する電子マグニファイヤー機能が省略されたのが惜しまれる。 |
特徴的な左側面のモードダイヤル。上側のダイヤルは記録画素数や画質などを選択し、下のダイヤルはブラケティングを選択する。いずれもダイヤル中央のボタンを押しながらシャッターの近くにあるダイヤルを押すしくみ。 |
グリップ部にはCFカード、液晶下には弓状に単3電池×4本を収納する電池ボックスがある。ネックストラップで首から下げたときにはレンズの重みでカメラ本体が自然と下を向く(前傾する)ため、電池蓋を開けたとたんに電池をバラ撒くということを避けられる。 |