整数演算性能は意外な結果に
メインメモリ性能は驚異的
さて、ここではPentium 4のパフォーマンスを複数のベンチマークテストによって明らかにしていこう。ベンチマーク環境は次の表のとおりで、編集部のリファレンス環境であるPentiumIII-733MHzを基準にして、HDDやビデオカードは同一の条件で測定している。なお、Athlon-1.2GHzのデータは、10月末に発表されたAMD760プラットフォームのデータではなくKT133のものであり、FSBも200MHzのもの。まだ性能向上が見込めることをお断りしておく。AMD760の性能については、追ってレビューを掲載する。なお、棒グラフに関しては、すべて長いほうが性能が良いように作っている。DirectXに関しては、最新のDirectX 8を利用した。
CPU | PentiumIII-733MHz/1GHz | Pentium 4-1.4/1.5GHz | Athlon-1.2GHz |
---|---|---|---|
チップセット | i815E | i850 | KT133 |
マザーボード | Intel D815EEA | Intel D850GB | MSI K7T Pro |
メモリ | PC133 SDRAM(CL=3) 128MB | PC800Dual RDRAM 256MB | PC133 SDRAM 256MB(CL=3) |
ビデオ | Leadtek WinFast GeForce256/DDR(32MB) | Leadtek WinFast GeForce256/DDR(32MB) | Leadtek WinFast GeForce256/DDR(32MB) |
ビデオドライバ | Detonator3(6.31) | Detonator3(6.31) | Detonator3(6.31) |
HDD | Seagate BarradudaATA II 100(UltraATA/100) | Seagate BarradudaATA II 100(UltraATA/100) | Seagate BarradudaATA II 100(UltraATA/100) |
OS | Windows Me | Windows Me | Windows Me |
WV32 -CPU
WV32 -Memory
ここでは同じくWV32を利用してメモリアクセス性能を測定してみた。Pentium 4用チップセットであるi850は、PC800のRDRAMインターフェイスを2チャネル使用することで、3.2GB/秒という高帯域を実現しているのだが、リードで1.6GB/秒、ライトでも900KB/秒と、ダントツの成績を残している。リードで理論値の50%という実効性能は、PC133 SDRAMなどと比較しても上々だ。 |
Excel 2000
Super π
有名な円周率計算プログラムで、CPUコア性能、メモリアクセス、ディスクアクセスなどが良く現れるため、ベンチマークとしてもよく使われる。数値は、もっともポピュラーな104万桁の計算を19回ループさせた時の数値。Athlon-1.2GMHzにはわずかに及ばない。AthlonをDDRプラットフォームで利用すれば、より差は開くであろう。 |