独自のレイアウトを採用
リテンション固定用の金属板を同梱
そのASUSTeKのPentium 4マザーボード「P4T」は、Intelの「D850GB」と並んで、いち早く市場に登場した製品だ。チップセットはi850だが、Intelはじめ他社のPentium 4マザーとはかなり異なったレイアウトを採用しており、各社Pentium 4マザーの中で外観の印象がこの1枚だけ異なる。CPUソケットの位置も異なっており、Pentium 4対応ケースのネジ穴とは位置が合わない。CPUクーラーの取り付けは、マザーボードとPCケースの間に独自に金属版を挟んでCPUクーラーのリテンションを固定するという方式を採用している。
付属品。CPUリテンション固定用の金属板に絶縁用のラバー板、特殊I/Oパネルに対応したバックパネル、USBポート増設用ブラケット(2ポート)など、付属品は多彩。ユニティ扱いのパッケージにはCPUクーラーの取り付け方を日本語で解説したマニュアルも同梱している。 |
RIMMソケットにRDRAMのモジュールを装着したところ。他社のPentium 4マザーボードと異なり、このように1枚おきに装着するような形となる。 |
金属板(とラバー板)を取り付けた状態の背面。各種I/Oコネクタの並びも変則的だ。これに対応したバックパネルも同梱している。 |
脇のジャンパピンの2-3をショートすると、ディップスイッチによる各種設定が有効になる。CPUなどのクロックを任意設定可能。ディップスイッチの設定表には、倍率の項目も用意されているが、やはりPentiumIIIなどと同様、倍率はCPU内部で固定されているようだ。 |
Pentium 4というCPU自体がハイエンド層をターゲットにしているからか、各社ともPentium 4用のマザーボードは安定性を最重視して設計しているようで、現在のところこのようなオーバークロック向けの仕様を持つのはこのP4Tだけ。もちろんオーバークロックは保証外の行為なのだが、それを承知のうえでちょっとだけ試してみたいといったユーザーにとっては非常に魅力的なマザーボードだろう。
チップセット | i850(Intel) |
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メモリソケット | RIMM×4 |
拡張スロット | AGP Pro×1、PCI×5 |
FSB設定クロック(FSB:PCI=3:1) | 100、103、105、108、110、112、115、118、120、122、125、130、133MHz |
FSB設定クロック(FSB:PCI=4:1) | 120、133、136、138、140、142、144、145、148、150、152、154、156MHz |
FSB設定クロック(FSB:PCI=5:1) | 133、150MHz |
CPUコア電圧 | 1.7~1.85V(0.025V刻み) |
CPU I/O電圧 | 自動 |
クロックジェネレータ | 9250AF-37(ICS) |
ハードウェアモニタ | AS99127F(ASUSTeK) |
BIOS | AWARD |
ボードサイズ | 305(H)×244(W)mm |
問い合わせ先 | 株式会社ユニティ http://www.unitycorp.co.jp/ |
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