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Pentium 4-1.7GHzベンチマーク

Pentium 4-1.7GHzベンチマーク

2001年04月23日 14時24分更新

文● 鈴木雅暢

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Pentium 4-1.7GHzベンチマーク

インテル

オープンプライス

1GHzの壁を巡って覇を競った時期も今は昔。現在、プロセッサのクロックスピードは数年前には夢物語でしかなかった領域に到達しようとしている。2GHzまであと300MHz……いや、あと0.3GHz。1.7GHzのPentium 4が堂々デビューした。ライバルのAthlon-1.33GHzとの性能差はどうなのか? さっそくベンチマーク結果をお届けしよう。

CPUコアの駆動電圧は1.75V
熱設計電力は64W

編集部で独自に入手したPentium 4-1.7GHz。「Engineering Sample」のため、マーキングは製品版と異なる。コアを保護している表面の金属板「IHS(Integrated Heat Spreader」は、その名のとおり放熱板の役割も兼ねている。
 Intelは4月23日、Pentium 4-1.7GHzを発表した。Pentium 4の最高クロックの更新は、2000年11月のPentium 4発表以来、約半年ぶりとなる。このPentium 4-1.7GHzのパッケージは、従来の1.5GHzまでと同じくOLGA(Organic Land Grid Array)を上に載せた423ピンのPGA(Pin Grid Array)で、製造プロセスも同じ0.18μm。今年5月下旬にも2GHzのPentium 4がリリースされるという話もあるが、この2GHzまでは現在と同じプロセス、パッケージで提供される予定だという。

 クロック以外の変更点としては、この1.7GHzの登場とともにステッピングが変更されており、CPUコア電圧の仕様が1.7Vから1.75Vに変更されている。このため、Intelでは従来のi850マザーボードで使用する際には、BIOSのアップデートを薦めている。こういったステッピングの更新は、基本的には特に発表もなく行われる。CPUの製造技術が日進月歩で進化するというのはもはや有名。CPUの製造技術とはプロセスルールの微細化などという表面的にわかりやすい形でだけでなく,実際にはもっと細かいスパンで進歩しており,同じCPUの製造技術(技法といったほうがいいかもしれない)も常に進化し、変化していく。ステッピングとは、その一時期一時期のCPUコアの製造技法を表すものである。そして、ステッピング更新の成果は、高クロック品の製造歩留まり向上などになって現れることになる。新ステッピングは旧ステッピングよりも進化した、そして優れた製造技法ということであり、1.7GHzより下のクロックのPentium 4も、順次新ステッピングに置き換わっていくだろう。



Pentium 4のパッケージ構造。Pentium 4のデータシート「Intel Pentium 4 Processor in the 423-pin Package at 1.30GHz、1.40GHz and 1.50GHz Datasheet」より。
 また、Pentium 4でいつも話題にされる消費電力の問題だが、Pentium 4-1.7GHzのTDP(Thermal Design Power=熱設計電力)は64Wとなっている。従来ステッピングのPentium 4-1.4GHzは51.8W、1.5GHzは54.7W。新ステッピングでCPUコア電圧が上昇した関係もあり、クロック比以上に上昇している。放熱には今まで以上の注意が必要となりそうだ。



AMDのAthlonは1.33GHz
期待の新コア「Palomino」も間近か

AMDが公開したロードマップ。デスクトップ向けCPUは、現行のThunderbirdコアで高クロック化を推し進め、Palominoコアはモバイル、そしてサーバ/ワークステーション向けから投入していく。
 一方、IntelのライバルであるAMDは、Pentium 4-1.7GHzがデビューするちょうど1ヵ月ほど前にAthlon-1.33GHz(FSB266MHz)、1.3GHz(FSB200MHz)を発表。ベンチマークテストでは、本来得意のビジネスアプリケーションだけでなく、3D系ベンチマークでもPentium 4-1.5GHzを上回るパフォーマンスを披露した。それ以前から秋葉原ではバルク品が流通してしまっていたが、1.3GHzは正規のリテールパッケージも登場、順調な出荷状況を見せている。実売価格は、4月20日時点で1.33GHzのバルクが2万9000円前後と、コストパフォーマンスの高さは相変わらずだ。

 また、AMDは同時にCPUのロードマップを公開。今年前半中に、新設計コアのPalomino(=開発コードネーム)をデビューさせることを明らかにした。Palominoコアの詳細は未だ不明だが、低消費電力化、低発熱化のほか、性能にも改良を加えたものになるということだ。従来のロードマップでは、メインストリーム向けで現在のAthlon(Thunderbirdコア)を置き換えるとされていたが、デスクトップ用は現行のThunderbirdコアでまだ高クロック化(1.5GHz以上)が見込めるため、モバイル向け、そしてサーバ/ワークステーション向けとして登場する。



CeBITで公開されたPalominoコア採用のAthlon(900MHz)。コアの形状は正方形に近い形になっている。ちなみに、電源コネクタ付近のグレーのチップはK6-2……ではなく、AMD-760MP(マルチプロセッサをサポートするAMDの最新ハイエンドチップセット)のNorth Bridge「AMD-762」。撮影:ascii24編集部(http://www.ascii24.com/)

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