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GA-8TX-C

GA-8TX-C

2001年05月02日 22時14分更新

文● 長谷部優人

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GA-8TX-C

Gigabyte

オープンプライス(実売価格2万5000円前後)

4月29日に行われた価格改定によりPentium 4の市場価格が下がり、好調な売れ行きを見せるなか、Gigabyteから実にタイミング良く、新しいPentium 4マザーボード「GA-8TX-C」が発売された。

「GA-8TX」から機能を絞った低価格普及タイプ

 GA-8TX-Cは、Gigabyteが2000年末に発売した「GA-8TX」の廉価版バリエーションモデルとなるPentium 4マザーボード。GA-8TXは、ブルーのPCB(Printed Circuit Board)カラーや安心の「Dual BIOS」機能などで人気の高いPentium 4用マザーボードだが、他社のボードに比較して市場価格がやや高い傾向にあった。本ボードでは、GA-8TXに搭載していたDual BIOS機能、そしてクリエイティブのサウンドチップ「CT5880」を省くことでコストダウンを図り、リーズナブルな価格に抑えているのが特徴だ。

 基本仕様はGA-8TXのそれを継承。同社トレードマークのブルーボードもそのままだ。チップセットには現在唯一のPentium 4チップセットであるIntelの「i850」を採用。MCHには大きなヒートシンクが取り付けられている。メモリソケットはRDRAM用のソケットを4本。RDRAMを2チャネル使用するため、メモリは2本1組での利用が必須。また、使用しないソケットにも、クロックをスルーするためのインラインモジュール「C-RIMM」(2枚を標準添付)が必要だ。

 拡張スロットは、AGP Proスロットが1本、PCIスロットを5本。そのうちの1本とスペースを共用する形で、CNRスロットを1本搭載する。GA-8TXに実装していたサウンドチップ「CT5880」を省略し、ICH2が内蔵するAC'97オーディオ機能を有効にしている。ICH2内蔵のオーディオ機能も4ch出力に対応してはいるが、本ボードが実装するAC'97オーディオコーデック「STAC9700T」の仕様上、出力は2chに限られる。



BIOS画面。CPU倍率の設定項目があるが、通常のPentium 4はCPU内部で倍率が固定されているため、BIOS設定は無視される。メモリモジュールへの供給電圧を昇圧する設定もあるが、具体的な電圧は不明。
 オーバークロック向けの設定も控えめ。FSB設定クロックはディップスイッチで可能だが、設定可能な数値は100/105/110/133MHzの4通りのみ。BIOS上では、CPU倍率の設定が可能だが、通常のPentium 4では設定は無視される。なお、GA-8TXが持つDual BIOS機能は省略されており、通常のBIOS ROM(FMH=Firm Ware Hub)を1つ実装する。

 まだ販売が開始されて間もないが、実売価格は2万5000円前後。最近は他のPentium 4マザーボードも同程度かそれ以下まで値が下がってきており、他社のボードに対して価格面でのアドバンテージは特に感じられない。あくまでも(Dual BIOSなどがあるため他社よりやや高めの値付けの)GA-8TXに対する廉価版という形で、「安定性に定評があるGigabyteのマザーボードが他社製ボードと同じ価格で入手できる」と考えるべきだろう。また、Pentium 4用マザーボードは、まだまだ他のプラットフォームに比べて数が少ない。ボードの選択肢が増えるという点でも歓迎だろう。


製品名 GA-8TX-C
チップセット i850(Intel)
メモリソケット RIMM×4
拡張スロット AGP Pro×1、PCI×5,CNR×1(PCIと共用)
FSB設定クロック 100、105、110、133MHz(ディップスイッチ)
CPUコア電圧 自動
RIMM電圧 自動、Over Voltage(BIOS)
BIOS AWARD
ボードサイズ 305(H)×244(W)mm
問い合わせ先 (株)バーテックスリンク
http://www.vertexlink.co.jp/
03-5259-5129

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