デザインガイドに忠実な仕様
CPUクーラーの固定にはPentium 4用ケースが必須
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Intel純正のPentium 4用マザーボード「D850GB」は、早くからコードネーム「Garibaldi」の名でも知られていた製品だ。深緑のPCBがいかにもIntel製ボードということを感じさせる。Intelでは、チップセットごとに、マザーボード設計の助けとなるよう,基板レイアウトや信号線の引き回し,使用部品など、細部まで詳細に記述したマザーボードのデザインガイドを各ベンダーに配布している。このD850GBもやはり、それに忠実に設計されている。
なお、本ボードの詳細マニュアルによると、IntelのPentium 4用マザーボードとしてはこのD850GBのほかに「D850BAL」というワークステーション用の製品もラインナップされている。こちらはAGP Proスロットを搭載し、ICH2のオーディオ、LAN機能を有効にしたもののようだ。ただ、D850BALは市場に出回っておらず、現時点ではWebサイトにも正式な製品情報が公開されていない。
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OEM先のいろいろな要求に応えられるような設計となっているためか、ボード上には多数の空きパターンが存在する。こちらはEhternet物理層を担うコンパニオンチップ「82562ET/EM」(Intel)用のパターン。 |
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POSTコードをLEDの点灯で示す「Diagonostic LEDs」。MSIのマザーが持つ「D-LED」と機能は同じだ。 |
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AGPカードを固定するAGPリテンション(奥)と、「Diagonostic LEDs」に対応したI/Oパネル(手前)。 |
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付属CD-ROMの中に入っているハードウェアモニタユーティリティ「Intel Active Monitor」。各種電圧、ファンの回転速度などをグラフィカルな画面で監視できる。 |
いつものことだが、FSB設定クロックやメモリクロック、CPUコア電圧などの設定はすべて自動。オーバークロックには向いていない。Intel製マザーボードの魅力は、とにかく「Intel製である」ということに尽きるだろう。CPU、チップセット、マザーボードまですべてIntel製で揃うこととなり、やはり安心感は格別のものがある。ただし、市場にあるものはバルク品や並行輸入品も含まれているため、保証体制などは購入時に確認しておいたほうがいいだろう。
チップセット | i850(Intel) |
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メモリソケット | RIMM×4 |
拡張スロット | AGP Pro×1、PCI×5、CNR×1(PCIと共用) |
FSB設定クロック | 自動 |
CPUコア電圧 | 自動 |
CPU I/O電圧 | 自動 |
クロックジェネレータ | 9250CF-22(ICS) |
ハードウェアモニタ | LPC47M102(smsc) |
BIOS | Intel |
ボードサイズ | 304(H)×244(W)mm |
問い合わせ先 | インテル株式会社 http://www.intel.co.jp/jp/support/motherboards/desktop/index.htm |
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