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GA-8TX

GA-8TX

2000年12月19日 19時16分更新

文● 鈴木雅暢

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GA-8TX

日本ギガ・バイト/バーテックスリンク

オープンプライス(実売価格3万5000円前後)

DualBIOSとブルーボードを採用
CPUリテンションはプラスチックピンで固定

 Gigabyteは,ASUSTeKと並んで早くから日本のマーケットで活躍している馴染み深いマザーボードメーカーだ。その開発理念は安定、堅実。目新しいフィーチャーを盛り込むというよりは、製品の品質にこだわった開発を続けてきている。大メーカーならではの製品バラエティの豊富さも特徴で、チップセットの違い、CPUソケット形状の違い、メモリ規格の違い、オンボード機能の有無などにことごとく対応して続々と新製品をリリースしている。この開発力は,AMDやVIAの躍進で、市場の製品が多様化している現在では大きなアドバンテージといえるだろう。

 そのGigabyteのPentium 4マザーボードとしてリリースされた「GA-8TX」は、ブルーのPCB(Printed Circuit Board)が鮮やかな高級感あふれる一枚。GigabyteのイメージカラーであるブルーをPCBカラーに採用した「ブルーボード」は、すでに同社のトレードマークともなっているが、同社ラインナップ中の主力であることを示している。また、Pentium 4用のハイエンドとはいえ、ブルーボード、DualBIOS、4chサウンドオンボードと、構成的には、同社製のメインストリーム向けマザーボードのそれを踏襲したものとなっている。

 全体的なボードレイアウトは、IntelのPentium 4マザーボードである「D850GB」に似ており、拡張スロットも、AGP Pro×1、PCI×5、CNR×1と、AGPスロットがAGP Proスロットになっている以外は同じ構成となっている。AGP Proスロットはハイエンド系AGPカードの消費電力の増大に対応したもので、AGPスロットと互換性を保ちながら電源ラインを拡張した仕様となっている。現状、対応カードとしては、3D Labsの「WildCat」シリーズなどがあるが、単体売りせずシステムにあらかじめ組み込んで提供されるようなハイエンドカードばかりであり、一般市場でAGP Proスロット対応カードを見かけることはない。今後メインストリーム向けの対応カードが登場するかは不明で、アドバンテージとしては対応しているに越したことはない、といったレベルだ。



リテンションモジュールをあらかじめプラスチックピンで固定しており、CPUクーラーの取り付けに専用PCケースは不要。
 CPUソケットにはCPUクーラーを支えるリテンションモジュールが、白いプラスチックピンによってあらかじめ装着されており、Pentium 4対応のPCケース以外のPCケースも利用することが可能。このプラスチックピンはピンセットなどで引き抜くことが可能で、これを引き抜いてリテンションを取り外してしまえばIntelのD850GBのように、Pentium 4対応ケースによる固定も可能となっている。Pentium 4対応のPCケースがごく少数しか存在しない現状ではうれしい仕様だ。現在のPentium 4-1.5GHzのリテールパッケージに含まれるCPUクーラーは280g程度なので、強度的にも過剰な心配はしなくていいだろう。



クリエイティブのサウンドチップ「CT5880」を実装。クリエイティブのサウンドカード製品としては、「Sound Blaster PCI128」に相当し、4ch出力、S/PDIF出力が可能となっている。
 本ボードは、4ch出力、S/PDIF出力のオーディオ機能を持っているが、これはICH2のAC'97コントローラを利用したものではなく、クリエイティブのサウンドチップ「CT5880」(SoundBlaster PCI128相当)を別途オンボード実装することで提供している。このオーディオ機能はチップ付近のジャンパにより無効にすることも可能だ。また、Gigabyteお得意の「DualBIOS」機能も搭載している。標準のBIOS ROMに加えてバックアップ用のBIOS ROMを搭載しており,万が一BIOS ROMの内容を消失してしまった場合でもバックアップ用のBIOSから起動,標準のBIOSを復元できるようになっている。マザーボードに関するトラブルの中で、BIOS ROM消失トラブルの占める割合は少なくなく、この機能の安心感は非常に高い。



Windows上から手軽にBIOSをアップデートできるツール「@BIOS」。Windows上でBIOSアップデートを行うことに抵抗がある人でもDualBIOSがあれば、安心して試せるだろう。

Gigabyteのマザーボードではもはやお馴染みとなったDualBIOS。標準のBIOS ROMの内容が消失していると自動的にバックアップBIOSから起動する。復元ユーティリティの使い勝手も洗練されている。
   FSB設定クロックはディップスイッチで設定できるものの、数は4通りと少なく、オーバークロックというよりは純粋にテスト用といった印象。同社が配布しているWindows用のオーバークロックツール「EasyTuneIII」にも対応していない。CPUコア電圧などもすべて自動設定と、堅い作りのボードとなっている。常に安定、堅実を優先して設計される同社製のマザーボードは、どうしても仕様的に面白みがなくなりがちで、一般コンシューマ向けの製品の場合は「堅すぎる」と感じることもあるのだが、ハイエンドのPentium 4用なら話は別だ。この堅実さは大きなアドバンテージとなる。これまでの実績からも信頼感は抜群で、DualBIOS、ブルーボードの存在感も大きい。高価なPentium 4を安心して利用できる高級マザーボードと言えるだろう。


チップセット i850(Intel)
メモリソケット RIMM×4
拡張スロット AGP Pro×1、PCI×5、CNR×1(PCIと共用)
FSB設定クロック(FSB:PCI=3:1) 100、105、110、133MHz
CPUコア電圧 自動
CPU I/O電圧 自動
クロックジェネレータ 9250AF-33(ICS)
ハードウェアモニタ W83627HF(Winbond)
BIOS AMI
ボードサイズ 305(H)×244(W)mm
問い合わせ先 株式会社バーテックスリンク
http://www.vertexlink.co.jp/
03-5259-5129
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