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会社引っ越し ブレードで仮想化大作戦 第5回

~ ブレード&仮想化のホンネ ~ 今度はストレージが欲しくなっちゃった!

ブレード&仮想化2 設定編「各モジュールに電流が」

2009年02月25日 08時00分更新

文● 志村 拓

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IBM Storage Configuration Managerが要

 下準備も整い、いよいよIBM BladeCenter S SAS RAIDコントローラー・モジュールの設定である。これは、IBM Storage Configuration Managerと呼ばれる専用ソフトで行なう。このソフト、Windwos版とLinux版が用意されている。ドキュメントにはサポートOSとして、Windows Server 2003とRed Hat Enterprise Linuxの4と5、SUSE Linux Enterprise Serverの9と10と中核部はJavaで書かれいるが、筆者のWindows Vistaでも動いた。

 IBM Storage Configuration Managerをインストールすると、TCP/IPの32100ポートでHTTP、32101ポートでHTTPSを話すようになるので、適当なWebブラウザで“https://localhost:32101/”に接続すると、IBM Storage Configuration Managerの画面が表示される。

ログイン画面

IBM Storage Configuration Managerのログイン画面。IDとパスワードはインストールしたOSの管理者のモノを指定すること

 最初に表示されるのは、ログイン画面だ。ここで入力しなければならないIDとパスワードは、IBM BladeCenter S SAS RAIDコントローラー・モジュールのID、パスワードではなく、IBM Storage Configuration Managerをインストールしたマシンの管理者IDとパスワードである点に注意しなければならない。IBM BladeCenter S SAS RAIDコントローラー・モジュールのID、パスワードを指定して、うまく動かないとIBMさんに泣きついた事実はトップシークレットだ。

SCMメインメニュー

IBM Storage Configuration Managerのメインメニュー画面

IBM BladeCenter S SAS RAIDコントローラー・モジュールを指定する

IBM BladeCenter S SAS RAIDコントローラー・モジュールを指定する画面。これで、IBM Storage Configuration Managerと通信が開始される。結構いろいろなポートを使って通信する(詳しくはドキュメントを参照のこと)ので、ファイヤウォール越しに接続する場合は、要注意

 あくまでもIBM Storage Configuration Managerはインストールしたマシンで動作しているのであって、Webブラウザはユーザインタフェースとして利用しているだけ。この時点ではまだIBM BladeCenter S SAS RAIDコントローラー・モジュールとは通信していないのだ。なお、HTTPSでの通信は、SSL証明書がCAが発行したものではないので、Firefoxなど一部のブラウザでは、そのままではうまく接続できない(当該証明書を例外的に受け付ける設定をしないと)ので、こちらも注意したい。

 無事ログインが完了すると、IBM Storage Configuration Managerのメインメニューが表示される。画面左側にあるメニューツリーから、BC-S SAS RAID Module、Configuration、Storageを選択すると、Add SAS RAID Modulesという画面が現れる。ここで、IBM BladeCenter S SAS RAIDコントローラー・モジュールに指定したIPと、ID、パスワードを指定することで、IBM Storage Configuration ManagerとIBM BladeCenter S SAS RAIDコントローラー・モジュールが通信を始める。

次ページ「いよいよSAS RAIDコトローラの設定」に続く

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